BMSGの新たな宝物は常識の向こう側へ! 『THE LAST PIECE』最終回――STARGLOWに託された希望と未来
BMSGの新たなボーイズグループ結成へ向けたオーディション『THE LAST PIECE』の最終回となるEp.13が、9月19日に公開された。
「全ての10代と、かつて10代だった全ての人へ。」というステイトメントを掲げ、BMSGの集大成となるグループを誕生させるべくスタートした本プロジェクト。ここまで多くの試練と向き合いながら才能を磨き上げ、仕掛け人であるSKY-HIにも夢を見せ続けてきたファイナリスト10人から、デビューメンバーに選ばれるのは一体誰なのか。そして、BE:FIRST、MAZZELに続くBMSG 3つ目のボーイズグループとはどんなものになるのか――。新たなグループの全貌がついに明らかになった。




SKY-HIが「起業時からずっと描いていた」というグループ名が発表される。輝く星のロゴマークとともに浮かび上がった名前は、「STARGLOW」。「BE:FIRSTの時に『スターではなくヒーローになろう』といったワードがあったんだけど、あらためてこの時代に、手が届きそうもない遠い星を追いかけて、いつしか星と同じくらいの輝きを発光できる人たちになってほしいという思いを込めた」とSKY-HIは力強く語る。続いて、その星を形作るメンバーの数は5人と発表。「それぞれのスタイルに尖り切っているメンバーを集めたい」という思いがあり、少数精鋭のグループとなったようだ。




そしていよいよメンバー発表へ。これまでにないほどの緊張感が漂うなか、1人目のメンバーとして名前を呼ばれたのは、RUIだった。初めてのTRAINEEとしてBMSGと契約し、4年以上の年月をSKY-HIとともに過ごしてきたメンバーだ。RUIにBMSGのロゴが入ったパーカーを手渡し、「ありがとうございます」と深々とお辞儀をするSKY-HI。そして、長いあいだ自分を信じてついてきてくれたRUIにこんな言葉を贈ったのだった。
「一緒に過ごしてきた日々のことがあるから当然思い入れもあるし、よほどのことがない限り1人目に呼ぶのはやめようと思ってました。ただ、本番のあのパフォーマンスを観て、1人目に呼ぶ以外の方法が見当たらない。20年以上、(自分も)マイク持って踊る職業をやってきたけど、そのなかでいちばんの衝撃でした。思えば、いちばん衝撃的だった出会いをくれたのもあなたでした。中学1年生の時に出会って、あなたの才能を見逃さなかった自分。その個性を殺さずに才能を磨き続けてきた自分。RUIっていう存在自体が、俺に誇りをくれたなと思っています。このグループを常識の向こう側に連れて行ってほしい。あなたが俺の宝物です。これからは世界の宝物になっていきましょう。あなたは世界中から愛される資格が十分にあります」

愛とリスペクトのこもった眼差しと言葉に、静かに涙を零すRUI。「BMSGに所属してから5年ぐらい経つんですけど、一日一日が日髙さんのおかげで宝物です。自分の人生がこんなにも素敵なものでいいのかなっていうくらい。日髙さんとの出会いは、自分の人生でこれから先も絶対にいちばんの宝物です。絶対に世界に羽ばたこうと思います」と固い誓いを交わした。そんなRUIを、「やっとだね」と声をかけてハグするSKY-HI。「大っきくなったな」と優しい笑みを浮かべるSKY-HI。抱きしめられたRUIは、喜びを噛み締めるように、目を閉じて泣いていた。


続いて名前を呼ばれたのは、同じくBMSG TRAINEEとして活躍してきたTAIKI。
「思えば、この『THE LAST PIECE』の期間中、『ラップってこんなにかっこいいんだ』っていう感情を、何回もあなたが思い起こさせてくれた。中学生で初めてラップ聴いてハマった時の自分を思い出させてくれる。ブレそうになった時に立ち戻らせてくれる。俺にはまだ叶え切れていない夢がある。ラッパーとしてグループで最高に活躍しながら、いちラッパーとしてナンバーワンまで上り詰めるということ。きっと俺の掲げる夢や希望は、あなたが叶えてくれるんだろうなと確信しました。あなたの存在自身が俺の希望。俺の叶えられなかった夢を、すべてあなたに託します。これからいろんな人の夢を背負うと思います。その度に大きくなっていって、『日本には、BMSGには、音楽にはTAIKIがいるんだぞ』っていうことをラップやダンス、歌、あなたの音楽を通して世界中に証明していってください」



SKY-HIの大きな期待を背負ったTAIKI。涙が零れないよう上を向いて堪えながらも、「まずは本当に嬉しいです」と涙声で今の思いを口にし、「RUIが最初に呼ばれた時は本当にめっちゃ嬉しくて……RUIの努力も報われて」と大粒の涙を流しながら、何よりも先に仲間の合格を祝福する。そして、「BMSGでずっとやってきてよかったなと思いました。STARGLOWっていうグループ名を聞いた時は鳥肌が止まらなくて、星を掴む勢いで、自分のラップで世界を驚かせたいと思います」と、最後にはTAIKIらしい少年のような笑顔を見せて意気込みを露わにしたのだった。


RUIとTAIKIは固い握手を交わし、合格メンバーとしてSKY-HIの傍に並ぶ。そこに、3人目のメンバーとして加わったのは、KANON。彼もまた、BMSG TRAINEEとしてRUIとTAIKIとともに長く経験を積み重ねてきたメンバーだ。BMSGパーカーを大切そうに受け取り、嬉しさを隠し切れない笑みを零しながらSKY-HIを見つめる。

「『THE LAST PIECE』を始めた時から、RUIとTAIKIとKANONが同じグループでデビューしないこともあるっていうことを視野に入れたうえで見させてもらいました。ただ、STARGLOWは(メンバー)それぞれのスタイルが尖り切ったものを目指したかった。(KANONは)その真ん中にある背骨、『BMSGとは何なのか』を人間のコアの部分から貫ける人、『BMSGが何なのか』を行動で示せる人。TRAINEEであった段階からBMSGをいちばん体現してくれると思ったことは何度となくあります。あなたのパフォーマンスは絶対に背骨になれる。本当にあなたみたいな人とグループがやりたかったと何度も思ったし、あなたが俺のパートナーだと思っています。ちょっとばかし生まれてくる時は違ったけど、あなたがいないと俺は3つ目のグループをこの形で走らせようとは思えなかった。この時代に生まれてくれて本当にありがとう。あなたと一緒に新しい夢が見られること、心から誇りに思います」


SKY-HIの熱烈なラブコールをしっかりと受け止めたKANONは、これまでの道のりを思い返しながら涙声で心境を語る。「3年前に『MISSIONx2』の最終審査で落ちてしまった時からTRAINEE契約をさせてもらって、後から入ったひとりなのにRUIとTAIKIが優しく迎え入れてくれて、そこから3人で見た景色っていうのは、本当にめちゃくちゃ素晴らしいものだったので。それを見させていただいたBMSGでふたりと、そして新しいもうふたりとデビューできることが嬉しいです。本当に今、報われた気持ちです。まだまだ日髙さんと一緒に夢を見たいです。これからもよろしくお願いします」。RUI、TAIKIと拳を突き合わせ、喜びを分かち合うKANON。この3人が揃ったタイミングで、SKY-HIは「繰り返しになるけど、3人が同時にデビューしない未来を念頭には置いておかなきゃいけない数カ月だったから。ほかの誰が見ても『それはそうだろう』って思ってもらえるようなパフォーマンスをしてくれたこと、そういう人間でいてくれたこと、心から感謝したいです。本当にありがとう」と、あらためて彼らを同じグループでデビューさせられる喜びと感謝の思いを伝えた。































