timelesz冠番組『タイムレスマン』はなぜゴールデン放送に? 放送開始5カ月で異例の記録達成、着実に支持を広げた理由
timeleszの冠番組『タイムレスマン』(フジテレビ系)が9月27日に初の全国ネットおよびゴールデンプライム帯で放送される。深夜番組が開始からわずか5カ月でゴールデン進出を発表し、その勢いに驚くばかりだ。なぜ、これほどの速さで進出を成し遂げることができたのだろうか。
『timelesz project -AUDITION-』(Netflix/以下、『タイプロ』)を経て8人体制となったtimeleszにとって、『タイムレスマン』は新体制で挑む初の冠番組。「とにかく何事にも全力で、汗をかく!」というコンセプトのもと、メンバーが一体となって様々な企画に挑戦している。オーディションでそれぞれの人柄も含めて応援していた視聴者にとっては、新たな魅力やメンバー同士の関係性が、より面白さにつながっている。
企画内容は、シンプルなものも多い。例えば、名物企画となりつつあるのが“立道”(たてどう)だ。水の入ったペットボトルを投げて、回転させて立てるというシンプルな競技。もともとFOD限定コンテンツとして収録されたものが、あまりの盛り上がりで地上波に格上げされたという経緯がある。
6月1日の放送では、橋本将生が「僕はオリメン3人と戦いたい!」と、佐藤勝利、菊池風磨、松島聡との対戦を申し出たのだが、ここからこの企画は盛り上がりを見せることに。Hey! Say! JUMPとの対決回や女子バスケットボールチームのデンソーアイリスとの激突など、回を重ねるごとに話題を呼んだ。
「♪パプリカ」でのミュージックシェア&サウナでととのう話マンいかがでしたか?🎧🤔🎶
急に難易度が上がったミュージックシェアにメンバーも大苦戦!
ここまでノーミスのメンバーは凄すぎですね📖🎶✨ととのう話では
松島くんの衝撃告白や篠塚くんの心温まる話など、
盛りだくさんでした!👦🫧💌… pic.twitter.com/nTs4P2DgIm— ︎︎【公式】タイムレスマン (@timeleszman_cx) July 22, 2025
メンバーが音階を分担しながら正確に歌い切る“ミュージックシェア”も面白い。米津玄師が作詞曲を手がけた「パプリカ」では、低いラから高いレ#まで136音を完璧に分担する必要があり、前回ミスをしてしまった佐藤は「俺、もう怖いのよ」と弱音を吐くほど。緊張感やプレッシャーが伴うからこそ、メンバーそれぞれの性格や個性がよく見え、チームワークも必要となる企画だ。
最近はロケ企画も増えている。8月26日放送回では新企画“アーユーハングリーマン”が始動し、ある日本食を食べたいという外国人に出会うというロケに挑戦。お題は“お好み焼き”。お好み焼きを食べにいく外国人を見つけるまでロケが終わらないという過酷なルールの中、メンバーたちの個性がよく見える内容だった。「数とパッションで勝負!」と翻訳アプリ片手に突き進み、コミュニケーション力を見せた松島&猪俣周杜ペア。一方、「デカい荷物を持っている人と持っていない人で、食べたいものは違ってくる」という独自の理論を展開しながら挑んだ橋本&篠塚大輝ペア。対照的なアプローチで、それぞれの魅力が浮き彫りなった。
特に松島の安定感はさすがで、芸能界の先輩としての背中を見せ、新メンバーが学びながら成長していく姿を見せられるのも、timeleszの個性の一つだと感じた。また、スタジオで映像をメンバー全員で観ながらツッコミを入れるという形式も、視聴者も彼らに混じって一緒にワイワイ楽しんでいるような感覚になれる。
今週は、
新企画「アーユーハングリーマン」!松島・周杜チームと将生・篠塚チームに分かれ、
お好み焼きを食べに行く外国人を探します!🗺🏃💨日本を訪れた外国人観光客の方としっかりコミュニケーションは取れるのか!🗣
メンバーの新たな一面が見られるかもしれません😉
お楽しみに!🙌… pic.twitter.com/weYNIMDND3
— ︎︎【公式】タイムレスマン (@timeleszman_cx) August 26, 2025
9月27日のゴールデンプライム帯での放送回は、お伊勢参りにならって東京から東海道をたどりながら伊勢神宮を目指して300km以上の道のりを進む企画のようだ。途中でメンバーが脱落していくという過酷なルールだが、努力と運次第で復帰ができるのだという。これもまたロケ企画ということで、それぞれどんな表情を見せてくれるのか楽しみだ。それに、8人全員で日本屈指のパワースポットに参拝するというこの企画における目標は、新体制timeleszの「誰一人欠けることなく進む」という決意を体現しているようにも思う。
番組の人気は数字にも表れている。見逃し配信を行っているTVerやFODでのランキングでは常に上位にランクインし、中でも5月18日放送分は1週間で159万回再生という異例の記録を達成。この反響を受けて、7月には日曜深夜から平日の深夜に移動し、時間時間も繰り上がるなど、着実にステップアップを重ねてきた。
『タイムレスマン』が支持される理由は、8人それぞれの“素”の姿が見えることにこそあるだろう。芸歴10年以上のオリジナルメンバーとオーディションを経て加わった新メンバーで構成されている点も、ほかにはない関係性を生み出している。確立された安定感と新鮮な視点が混ざり合うことで生まれる化学反応がtimeleszならではの面白さであり、視聴者に唯一無二の魅力として映っているのではないだろうか。
山田賢太郎チーフプロデューサーは「新メンバーのバラエティー能力もすごいスピードで成長していて、僕らスタッフも頑張ってしがみついていかないと振り落とされちゃいそう」(※1)と語る。この言葉が示すように、番組自体も進化を続けているのだ。
「とにかく何事にも全力で、汗をかく!」という姿勢はそのままに、『タイムレスマン』の快進撃は続く。深夜からゴールデンへ、そして全国のお茶の間へ。彼らの挑戦は、まだ始まったばかりだ。
※1:https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20250965.html





















