Kis-My-Ft2 千賀健永はなぜSNS時代に求められるアイドルに? 徹底したプロ意識が生み出す“軽やかさ”
8月26日深夜放送の『め組の園【特別編!SNSストレス会談】』(TBS系)にKis-My-Ft2の千賀健永が出演した。SNSを巡るストレスに悩む芸能人たちが集まるなかで、千賀は「批判を助言だと思ってる」という名言をさらりと放ち、多くの視聴者をうならせた。
批判を敵視するのではなく、自らの成長材料に変えてしまう姿勢。そのしなやかさは、SNSと切っても切り離せない現代において必要不可欠だ。多くの芸能人がSNSとの距離感に悩むなかで、千賀はむしろこの時代を味方につけ、輝きを増しているように見える。
SNSで可視化された「美しく生きる」ことへの情熱
千賀のSNS活用に注目すると、明確な美学が通底していることに気づかされる。もともと強い関心を寄せていた美容を筆頭に、自分が目指したい「理想の自分」に近づくための行動が、根本的な「生き方」にまで結びついているのだ。
多くの美や健康に関する論文に目を通し、新しい情報やエビデンスに基づいて試行錯誤を続ける姿勢も印象的だ。「体が健康な状態、心が幸福な状態であれば、人生において良い選択をし続けられる」ーーこれは8月1日に自身のYouTubeチャンネルで公開した腸活に関する動画での言葉である。
そんな千賀のSNSには、やがて美容の枠を超え、人生にまつわる相談も多く届くようになった。その揺るがない美意識と行動力、そして鮮やかに言語化された考え方に、「尊敬する」「見習いたい」といったコメントが次々と寄せられているのだ。
今年3月30日に公開された『100の質問-後編-』動画では、「自分を責めてしまったり批判してしまう時どうする?」と問われる場面も。理想を追い求めるあまり、現実とのギャップにネガティブな気持ちになってしまうのは、誰もが経験すること。
すると千賀は「理想を想像するときにワクワクすることが大事。比較するくらいなら理想なんてなくていい」と、言葉を選びながらも切れ味のある答えを紡いだ。彼の言葉がこれほど説得力を持つのは、Kis-My-Ft2としてCDデビュー直後に、大きな“格差”を乗り越えてきた経験があるからかもしれない。