少年忍者が持つ“歴史”という大きな武器 青春時代を共に過ごした16人新体制で挑む次のステージ

少年忍者、Kanadevia Hall初日公演レポ

 少年忍者が8月14日から31日まで、Kanadevia Hallにて『少年忍者 LIVE 2025 This is 忍者』を開催中だ。本公演は16人体制となった少年忍者としては初めての公演。21人のフレッシュジュニアもあわせ、総勢37人がステージを盛り上げた。本稿では、初日昼公演の模様をレポートする。

 白い衣装に「NINJA」と書かれたリボンを斜め掛けした16人がセットに登場する。一人ひとりの顔には自信がみなぎっており、これから始まる少年忍者の歴史の新しい一歩を歩み出す覚悟を感じる。

 フレッシュジュニアと共に歌う少年忍者初のオリジナル曲「太陽の笑顔」では川﨑皇輝が「声出せるよね!」と客席を煽る場面や、元木湧が「ワクワク」のポーズを求めたり、フレッシュジュニアと遊んでみたりと、明るくステージを盛り上げる。

 真虎らが川﨑に「昔の少年忍者を教えてよ」と話し、川﨑が本を開くとモニターに映し出されるのは少年忍者を結成してすぐ、まだ幼かったメンバーたち。彼らが徐々に大人になっていく映像で少年忍者の歴史を振り返る。ここから続くのは、「初めて単独公演をやった2019年から大切にしてきた」と映像内で語られた「和」をモチーフにしたコーナーだ。

 赤と黒の袴姿で和太鼓とタップダンスをミックスしつつ、金の扇子や和傘の小道具を使って披露されるのは「Beat Line」(Hey! Say! JUMP)。「少年忍者」と大きく書かれた幕の前で見事な隊形移動と共に歌い踊る姿はまさに『This is 忍者』にふさわしい、少年忍者の原点に触れるような演目になっていた。

 続くユニットコーナーで一際大きな歓声が上がっていたのは元木・内村颯太による「DRAMA」(SixTONES)。内村がピュアな歌声を響かせ、ラップを得意とする元木がクールに曲にアクセントを与える。"うちわく"として知られ、以前よりエピソードの多い2人だが、このステージは今後の2人を語る上で欠かせないものになるはずだ。

 少年忍者全員で披露される「Time」(DOMOTO)は、『SHOWbiz』でのパフォーマンスを彷彿とさせる白いシャツに黒いネクタイというシンプルなスタイルでしっとりと歌う。16人に当てられるスポットライト一つひとつにピッタリと合うダンスは、これまでの膨大な練習量を感じさせる。

 続くMCで、今回の公演ロゴは織山尚大が書いたと紹介される。200枚ほど書いた文字から選んだそう。他のグッズも青木滉平を中心に作成したと紹介。「Tシャツとかうちわはかっこいいからシールとカードは可愛く」と青木ならではの色を見せる。川﨑の指名で今回の意気込みを語ることになったヴァサイェガ渉は、今回はリハーサル期間が短かったと明かし、「本番が来ないんじゃないか」と独特の感覚で明かす。さらに織山がこの日の元木の遅刻を暴露すると、逆に元木が織山の以前の遅刻を暴露し返すような場面も。遅刻する時はグループメールに一報入れるルールがあるという少年忍者。川﨑は以前内村が「帽子を探してる」と遅刻したことがあると明かし、内村は「絶対あの帽子を被ると決めていた」と理由を説明。長瀬結星は元木の今日の遅刻はリハーサルには間に合ったとした上で、「間に合ったからって(グループメールの)送信取り消ししてたんですよ!」と明かすと元木は「それは言わないやつじゃん」と膝から崩れ落ちていた。その後は黒田光輝と内村による声出しもあり、公演は後半戦へ。

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