村越弘明:スライダーズから追い求め続ける“言葉の深み”と“理想のロック” 「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」Vol.4

音楽ライター 今井智子氏による連載「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」。約50年にわたるキャリアの中で、数々の日本のロックスターたちに取材を重ねてきた今井氏。本連載ではその軌跡をたどり、取材時や舞台裏でのエピソードなども交えながら、彼らが時代に残した爪痕、音楽面での功績、ライブの凄みなどをたっぷり紹介していく。
第4回は、村越弘明を取り上げる。
忌野清志郎は日本の宝だったーー自由な反骨精神と優しさで魅せた“本物のロック” 「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」Vol.1
音楽ライター 今井智子氏による新連載「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」がスタート。約50年にわたるキャリアの中で、数々の日…仲井戸“CHABO”麗市:古井戸、RC、麗蘭…ギターを弾き歌うことで紡がれた出会い 「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」Vol.2
音楽ライター 今井智子氏による連載「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」。約50年にわたるキャリアの中で、数々の日本のロックス…大江慎也:ザ・ルースターズという色褪せない青春、確かめ続けたい過去 「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」Vol.3
音楽ライター 今井智子氏による連載「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」。約50年にわたるキャリアの中で、数々の日本のロックス…仲井戸麗市と、蘭丸こと土屋公平(Gt/Vo)が組んでいる麗蘭が久しぶりにツアーをやったので、6月にビルボードライブ東京に観に行った。ギタリスト2人のユニットは、腰の座ったプレイの応酬が観ていて楽しく、また2人のギタリストらしいニュアンスのある歌に聴き入った。終演後に楽屋を訪れ2人に挨拶をした際、HARRYこと村越弘明(Vo/Gt)の『詩・写真集 真夜中の太陽』(KADOKAWA)を読んだかと土屋に聞くと、「うん。あんなにHARRYが喋るとはね」と笑顔を見せた。THE STREET SLIDERS(以下、スライダーズ)のメンバーとして40年以上の付き合いがある土屋が驚くほど、その本でのHARRYは饒舌だ。バンドのことや曲作りのことなどをフランクに語っている。取材・編集をした『DONUT』のスタッフによれば、時間はかかったがHARRYが頑張って話してくれたそうだ。それを聞いて嬉しくもあり、ちょっと悔しい気持ちにもなった。
























