STAYCが語る2年半の日本での活動、“自信作”のシングル その充実ぶりは「韓国のファンが羨ましがるほど」

STAYCが振り返る2年半の日本での活動

 K-POPのガールズグループ・STAYCは、2022年秋に日本デビューを果たして以来、コンスタントに日本向けの楽曲をリリースし、関連したファンミーティングやイベントを積極的に開催するなど、日本のファンへの愛情が深いことで知られている。そんな彼女たちが6月4日に6作目となる日本オリジナルシングル『Lover, Killer / BEBE -Japanese Ver.-』をリリースした。「Lover, Killer」はグループの思い入れが強いナンバーで、「BEBE -Japanese Ver.-」は従来のイメージを一新したヒット曲の日本語バージョンである。STAYCの魅力を詰め込んだ自信作を出した今、メンバーたちはどのような思いを抱いているのか――。

 単独コンサートのために来日した6人(スミン、シウン、アイサ、セウン、ユン、ジェイ)は、多忙なスケジュールの合間を縫って、新曲のエピソードや現在の心境などについてにこやかに答えてくれた。(まつもとたくお)

日本デビューから2年半、ファンへの感謝と初の単独公演

STAYC(撮影=堀内彩香)

——2022年11月にシングル『POPPY』で日本デビューしてから2年半ほどが経ちました。日本での活動を振り返ってみての感想を教えてください。

セウン:「日本でデビューすることが決まった」と聞いた時は、とても幸せな気持ちでした。日本での活動はいい思い出しかないですし、ずっと応援してくださったファンの皆さんがいるからこそ、今回大阪と東京で初の単独コンサートも開くことができました。いつも幸せな気分にさせていただいて、本当に感謝しています。

——日本デビューからしばらくして韓国で「Teddy Bear」が大ヒット。両国を往復しての活動はかなり大変だったのではないでしょうか。

ジェイ:むしろ日本でも活動できることへの感謝の気持ちのほうが強かったですね。私たちにとって日本語バージョンは新鮮に感じますし、やってよかったという思いしかありません。

ユン:大変な部分はありつつも、海外で仕事をする喜びのほうが勝っていたような気がします。忙しかったですが、旅行気分もあってすごく楽しかったです。

セウン(撮影=堀内彩香)
セウン
ジェイ(撮影=堀内彩香)
ジェイ
ユン(撮影=堀内彩香)
ユン

——今回の日本滞在中、プライベートの時間はあるのでしょうか?

シウン:今回はプロモーションがありますし、単独公演も控えているので、スケジュールは詰まっていていっぱいいっぱいです(笑)。でも少し空き時間があれば、よくコンビニに行っていますよ。

ユン:私たち、日本のコンビニが大好きなんです。仕事先に移動する直前に必ず立ち寄ります。

スミン:メンバー全員、日本のコンビニのプリンが大好きなんですよ!

ユン:特にクリームが美味しいんです。忙しくて食べられるかどうかわからない時でも、とりあえず買っておいて冷蔵庫の中に入れておくほどの大好物ですね。

シウン(撮影=堀内彩香)
シウン
スミン(撮影=堀内彩香)
スミン
アイサ(撮影=堀内彩香)
アイサ

——ほかに好きな食べものはありますか?

ユン:うーん、私はやっぱりコンビニのプリンが一番好きです(笑)。日本のスタッフがいつも有名なお店のプリンを買ってくださるのですが、それでもコンビニのプリンがお気に入りです(笑)。

アイサ:私は塩メロンパン。本当に美味しいんです。銀座で売っているのですが、スタッフさんがわざわざ並んで買ってきてくれました。美味しかったです!。

シウン:私はタコ焼きだけを愛している人だったんですけど(笑)、最近はもんじゃ焼きが気になっています。次回日本に来たら食べたいです!

仲のよさがにじむグループの素顔、Radoの助言と第2章のはじまり

——そして、日本では今回のシングル『Lover, Killer / BEBE -Japanese Ver.-』を含めて計6枚をリリースしています。最近のK-POPグループでは多いほうですよね。日本のファンを大切に思ってくださっている証だと思いました。

スミン:どの曲も気に入っています。私たちが日本向けの作品を発表すると、韓国のファンが「韓国でも出してほしい」と羨ましがるんですよ。でも、こうしてリリースできるのは、日本のファンがたくさんいてくれるから。本当にありがたいです。

——皆さんを全面的にバックアップしているプロデューサーのRadoさんが以前、STAYCについて「人柄は基本で、ビジュアルと実力まで3拍子揃ったグループ」と語っていました。ご自身としてはどう思っていますか?

ジェイ:ふふ、そのとおりだと思います。優しくて性格のいいメンバーばかりですし、実力もある。私はSTAYCの一員になれたことが本当に誇らしいです。

——確かに、実際にお会いしてみると、皆さん本当に仲がよさそうですよね。

全員:はい、本当にそうなんです!

スミン:(仲が悪くならないように)気をつけます(笑)。

STAYC(撮影=堀内彩香)

——2023年に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催したショーケースを観ましたが、その時も和気あいあいとしたムードが印象的でした。トークも自然体で、中でも「誰々がいびきをかいていた」といった話題が面白かったです。

ユン:あ、シウンが言いたいことがあるんですって。

シウン:今日も新幹線で移動中にスミンがいびきをかいていました(笑)。

全員:あははは(笑)。

シウン: 少しフォローすると、いびきをかくときに“ガーガー”ではなくて赤ちゃんのような寝息というか、そんないびきでした。

スミン:どおりで寝て起きた時、のどが乾燥してると思った(笑)。

STAYC(撮影=堀内彩香)

——ところでRadoさんですが、どのような方なのでしょうか?

ユン:私たちのことを実の娘のようにかわいがってくれます。基本的にとても優しいですが、少し頑固で自分の意見をはっきりと言う時もあって。一方でいたずらっぽいところもありますし……とにかくお父さんみたいな人ですね。

——STAYCは常にチャレンジングなグループだと思っています。今年3月にリリースした3曲入りのシングル『S』も、みなさんの新しい魅力を引き出した作品でしたね。

セウン:今までやったことがないスタイルだったので、最初は「どうやって歌ったらいいのだろうか」とかなり悩みました。でも「“こう歌うべきだ”と先入観を持ってはいけない」というRadoさんのアドバイス通りにしたおかげで、素晴らしい曲になったと思います。

——ファンの皆さんからの評判も上々で本当によかったですね。『S』をリリースした頃のインタビューで、ユンさんが「STAYCの第2章です」と力強くコメントされていましたね。

ユン:『S』のリードトラック「BEBE」は、今までで最も衝撃的なイメージチェンジができたナンバーだと思っています。こんな姿も見せることができるんだ、こんなジャンルもできるんだとアピールできたのが何よりも嬉しかったです。私たちの従来の型というか、殻や壁というか……「BEBE」はそういったものをすべて壊してくれましたね。

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