藤井 風、Vaundy……PLAVEがお気に入りの邦楽は? 日本1stシングル『かくれんぼ』発売記念ショーケース開催

PLAVE、日本SG発売記念ショーケース開催

 PLAVEが『PLAVE JP 1ST SINGLE 「かくれんぼ」発売記念 ショーケース』を6月17日に東京・豊洲PITで開催した。

 K-POPバーチャルアイドルのPLAVEは、YEJUN、NOAH、BAMBY、EUNHO、HAMINの5人で構成され、作詞曲や振付をメンバー自らが手掛けるセルフプロデュースグループだ。日本デビューを飾った日本1stシングル『かくれんぼ』は6月16日に配信開始、7月9日にはCDリリースが決定している。今回のショーケースは日本で行われる初のワンマンイベントとなり、抽選応募で選ばれた約2000人のPLLI(ファンの呼称)が会場を埋め尽くした。

PLAVE (C)VLAST

 オープニングを飾ったのは「Chroma Drift - Japanese Ver.」。白い衣装に身を包んだ5人がステージに登場。客席を見渡し、手を振りながら美声を響かせる。「みなさん、一緒に!」と呼びかけると客席からも大きな歌声が贈られ、早速会場がひとつになった。

PLAVE (C)VLAST

 この日MCを担当したのは、お笑いコンビ・トレンディエンジェル。軽快なトークで会場を盛り上げていく。まずは5人それぞれが日本語で自己紹介。YEJUNは「日本でショーケースを開けるなんて、まるで夢のようで本当に嬉しいです! 皆さまにお会いできるこの日を楽しみに、心を込めて準備してきました」と笑顔を見せる。

PLAVE (C)VLAST
トレンディエンジェル

 キャラクターたちが暮らす世界・カエルムと地球・テラのあいだにある、“アステルム”と呼ばれる空間でファンとコミュニケーションを取るという世界観のもと活動しているPLAVE。トークのなかでも、NOAHがアステルムとテラを行き来し、アステルムにたくさん存在しているというPLLIからの愛を拾い上げるなど、バーチャルならではの演出でPLAVEの世界観の一端を見せた。また、決まった表情や動きをすることで現れるメンバーそれぞれが持った独自のエフェクト(特殊能力)も紹介された。

PLAVE (C)VLAST
YEJUN

 会場の盛り上がりによって、徐々に緊張が解けてきた様子の5人。「RIZZ - Japanese Ver.」ではリラックスした雰囲気を携え、5人のボーカルはますます軽やかに美しく伸びていく。黒基調のシックな衣装も、楽曲の大人な雰囲気にぴったりとマッチし、会場中がその空気に酔いしれた。

PLAVE (C)VLAST
NOAH

 Q&Aコーナーでは、事前に集められた質問に5人が回答。「日本語曲のお気に入りの歌詞は?」という質問に、NOAHは「RIZZ - Japanese Ver.」の〈独り占めして〉という部分をピックアップ。「甘くてセクシーな雰囲気が曲にぴったり。この言葉を覚えて、日本のPLLIと会話する時に使いたい」と語る。「『かくれんぼ』の振り付けでお気に入りの箇所は?」との問いには、振付担当のHAMINとBAMBYが回答。HAMINは「サビにかくれんぼをする時のように腕や顔を隠す振り付けがある」と言い、メンバー全員で振りを再現しながら答える。BAMBYは「イントロの振り付け。『不思議の国のアリス』のように主人公が別の世界に迷い込んだ場面を思い浮かべて振り付けを作った」と語った。

PLAVE (C)VLAST

 「今後の活動展開、プロデュースしてみたい楽曲は?」という質問に、YEJUNは「アニメーションの主題歌。僕たちのバンドサウンドに合うと思いませんか?」と話す。また、「有名なアーティストとのコラボもしてみたい。活動でしたいことがたくさんあるんです」と笑顔を見せた。EUNHOは「PLAVEのバンドサウンドをもっと深いロックジャンルに発展させた曲に挑戦したい。日本のロックも独自のカラーを持っていますが、そんな部分を研究しながらPLAVEのカラーをもっと強く打ち出せるのでは」と語り、サウンドへの強いこだわりを感じさせた。

PLAVE (C)VLAST
BAMBY

 メンバーの好きな日本の曲もワンフレーズずつ披露。YEJUNは藤井 風の「きらり」をチョイス。メンバーもコーラスで盛り上げ、爽やかで繊細なボーカルを聴かせる。BAMBYはtuki.の「晩餐歌」を披露。女性ボーカルという意外な選曲に驚きの声もあがるが、軽やかに歌い上げ、観客を魅了していった。Vaundyの「不可幸力」を選んだのは、HAMIN。リラックスした空気のなか、クールなボーカルを響かせ会場中のペンライトが大きく揺れた。EUNHOはデビュー曲「Wait for you」、NOAHは「The 6th Summer」とPLAVEのオリジナル楽曲もワンフレーズずつ披露し、会場を盛り上げた。

PLAVE (C)VLAST
EUNHO

 そんななか、5人の足元に現れた小さな“ムメミム”(MMMM)というキャラクター。どこかメンバーに似た不思議でキュートなキャラクターたちに客席から「かわいい」の声があがる。肩に乗せムメミムとじゃれあう姿からは、5人のチャーミングな一面が垣間見えた。PLAVEと響きがどこか似ているムメミム。不思議な存在に会場中が夢中になった。

PLAVE (C)VLAST
HAMIN

 イベントの最後は「かくれんぼ」をパフォーマンス。これまでのリラックスした雰囲気から一転、5人のキレのあるダンスで空気が変わっていく。色とりどりの夏の風景がモニターに映し出されるなか、切なさと爽やかさを帯びた歌声が会場中に響き渡る。曲中に衣装チェンジする演出、メロディの秀逸さを強く印象付ける巧みなハーモニー、チームワークを感じさせるフォーメーションダンス……楽曲の世界観が表現されるなか、PLLIのコールもあわさり、一体感を感じられる特別なパフォーマンスとなった。

PLAVE (C)VLAST

 壮大で深い世界観を持つアーティストとして片鱗を見せ、彼らの高い実力とこだわりのある音楽性を示したステージだった。その一方で、ファンサービスやトークから垣間見えたチャーミングな人柄や和気あいあいとした空気感から、バーチャルであるはずのPLAVEをより身近に、リアルな存在として感じられた。今回の日本のPLLIとの熱い交流も、彼らにとっては大きなエネルギーとなったのではないだろうか。下半期からはアジアツアーが始まるPLAVE。新たな力を得た5人はさらなる旋風を巻き起こすだろう――そんな予感のするショーケースだった。

PLAVE (C)VLAST

バーチャルボーイグループの先駆者、PLAVEの圧倒的“リアル”な存在感 単独コンサートアンコール公演を観て

YEJUN(イェジュン)、NOAH(ノア)、BAMBY(バンビ)、EUNHO(ウノ)、HAMIN(ハミン)の5人によって構成され…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる