ILLITにとっての“魔法”は「無限の可能性を信じること」 3rdミニアルバム『bomb』で放つポジティブな力

ILLIT『bomb』発売記念ショーケースレポ

 6月16日、ILLITが3rdミニアルバム『bomb』リリースを記念して『ILLIT 3nd Mini Album ‘bomb’ 発売記念メディアショーケース』を開催した。

ILLIT (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

 “本当の私”を歌った1stミニアルバム『SUPER REAL ME』、“君”が好きな“私”の感情に忠実な2ndミニアルバム『I’LL LIKE YOU』に続き、今作の『bomb』は本格的に“君”との関係を築き始めるというストーリーになっている。ショーケースでは、タイトル曲「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」のMV公開とメンバーによるパフォーマンス、作品にまつわるトークが繰り広げられた。

ILLIT (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

ILLIT (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

 「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」は、初デートのときめきと初々しさが盛り込まれた楽曲。タイトルは緊張ゆえに失態してしまい、だんだんぼーっとしていく“私”の状態をことわざの「借りてきた猫」に喩えたものだ。MVでは、小さな村から遊園地のある巨大都市まで旅路を堂々と乗り越えていくメンバーの姿が描かれており、ILLITがここからより広い世界へと飛び立っていく意味が込められているようにも感じられる。

ILLIT (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

 YUNAHはこの曲を初めて聴いた時に「Magnetic」の時と同じような衝撃を受けたと明かし、タイトルの意味も含めて「突拍子もなくかわいい表現が本当に気に入っている」という。楽曲には、永野護による漫画を原作とした日本のアニメ作品『ファイブスター物語』より「優雅なる脱走」の一部がサンプリングされているのも特徴。MOKAは「イントロでいきなりビートが強くなる部分があるんですけど、この部分がよかったです」とサンプリングの箇所に触れ、「とてもロマンチックな雰囲気と夢幻的な雰囲気を一層引き立てることができた」と語った。

YUNAH

YUNAH
YUNAH

 楽曲タイトルにちなんで、ダンスにも猫を思わせる“猫の伸びダンス”、“ニャンニャンダンス”という振り付けが含まれている。ステージではかわいらしいかつ堂々としたパフォーマンスを見せていた5人だったが、MINJU曰く「簡単そうに見えますが、難しい動作が多い振り付け」だという。それでも、以前よりも早く習得できたことに、彼女自身は成長を感じたと笑みを見せた。

MINJU

MINJU
MINJU

 さらに、曲中の〈둠칫냐옹〉という猫を連想させる独特な歌詞は、YUNAHの意見が採用されたという。ほかにも、魔法の呪文のように聞こえるフランス語の歌詞があり、今作でフランス語に初めて接したというWONHEEは、自身のパートを流ちょうに発音するためにフランス語の先生に指導を受けながら特訓したとのこと。このように、メンバーそれぞれの成長が感じられる楽曲にもなっている。

MOKA

MOKA
MOKA

 『bomb』には「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」のほか、「little monster」「jellyous」「oops!」「bamsopoong」の計5曲が収録されている。ブランドフィルムには「little monster」の音源が使用されており、ゼリーになった“リトルモンスター”を口にしたメンバーが笑みを浮かべ、自身を囲っていた壁を壊し、魔法少女に変身して空へ飛んでいくというストーリーが描かれる。

WONHEE

WONHEE
WONHEE

 IROHAは「ILLITにとって“魔法”とは、自分の無限の可能性を信じること。否定的な内面の感情を避けずに乗り越える時、成長することになります」とブランドフィルムに込められたメッセージを解説。さらに、「ブランドフィルムでも、『私たちはみんな魔法少女である』と話しています」「プラス的な力を伝えられるように歌いたいと思います」と語った。『bomb』には、魔法少女は決して特別な存在ではなく、自分の可能性を信じることで誰にでもなれるものだという、背中を押すようなメッセージが込められているのだ。

IROHA

IROHA
IROHA

 後半は、記者からの質疑応答へ。デビューから一年が経って成果を体感した場面を問われると、IROHAはさまざまなステージに立ったことを振り返りながら、「みなさんが一緒に歌ってくださった時、とてもびっくりして感動しました」とコメント。MINJUは「道を歩いていて、私たちの曲が流れた時」と答えつつ、自身がMCを務めている音楽番組『ミュージックバンク』(KBS)について触れながら「音楽放送で1位になってみたい」「メンバーに直接トロフィーを渡したい」と今後の目標を語った。

ILLIT (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

 さらに、“魔法少女”というコンセプトにちなんで、「魔法を使えるなら?」という質問も。MOKAは少し考え込みながら、「透明人間になってGLLIT(ファンの呼称)の皆さんの話を隣で聞いてみたい」、猫と犬を飼っていたという動物好きのIROHAは「動物と話したい」とそれぞれ回答。一方、MINJUとWONHEEは「空を飛びたい」と答え、YUNAHは「瞬間移動がしたい」という。空を飛んでどこに向かいたいかを問われて「会社」と答えるMINJUや、「移動時間を縮めることができる」と理由を語るYUNAHなど、意外にも実用的な回答の連続に笑いが起きる一幕となった。

ILLIT (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

 最後に、MINJUはグループを代表して「デビュー1周年を迎えてこれまでの活動を振り返ってみると、幸せなことでいっぱいでした。GLLITの皆さん、いつも私たちの隣を守ってくださって、メンバーのチームワークもさらに強くなりました。これからもILLITの道を歩んで行きます」と挨拶し、ショーケースは閉幕となった。『bomb』を通して彼女たちの成長、そして、アルバムに込められた“自分の可能性を信じる”というポジティブなパワーを感じたい。

ILLIT ソロインタビュー Vol.1:YUNAHが振り返る2024年の感謝「一生絶対に忘れられない瞬間でいっぱい」

ILLITメンバーの連続インタビュー。第一回はYUNAHが登場する。

LE SSERAFIM、NewJeansに次ぐHYBEガールグループ ILLITに感じた飛躍の予感 デビューショーケース開催

LE SSERAFIM、NewJeansに次いでHYBEから誕生した3番目のガールグループで、昨年放送のサバイバル番組『R U …

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる