Number_i、異例のバイラルチャート365日連続ランクイン達成 「BON」の斬新さと引力――万人に愛される理由
「BON」は、盆栽の“盆”でもあれば、歌詞を見る限りは煩悩の“煩”、凡才の“凡”、爆発音の“ボン”でもあるのだろう。それらを包括する巧妙なタイトルでいて、その楽曲名を繰り返すサビは非常にキャッチーだ。複雑な楽曲構成のなかにも、一度で耳に残るフレーズを忍ばせる。これはのちの「INZM」や「GOD_i」などでも同様。サウンドや歌詞など攻めた楽曲も多いNumber_iの楽曲がバイラルチャートにランクインするのは、そういった部分も理由のひとつなのだと思う。
「BON」のサビは、ダンスも覚えやすい。特に〈花咲かせろ/BON〉の部分で、胸のヒットとあわせて、花が咲くように掌を開いたり閉じたりする振り付けが印象的だ。真似しやすい動作であることから、SNSのショート動画では“踊ってみた”動画も多数見られ、動画投稿による楽曲の拡散も追い風となった。過去には、3時のヒロインや、トレンディエンジェルの斎藤司、Da-iCEの花村想太といった著名人が「BON」を踊るショート動画を投稿し、話題になったこともあった。このように、「BON」は曲の通り花を咲かせ、聴く人を魅了し続けてきたのだ。
一年以上もの長いあいだ、バイラルチャート入りを果たしている「BON」。どうやら、この曲とNumber_iにハートを奪われた人は相当多いようだ。そして、この先もきっと、楽曲はグループの成長とあわせて大きく育っていくことだろう。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2025-06-09