HANA、IS:SUE、MYERA、ME:I……群雄割拠のガールズグループシーン、独自のコンセプトを確立できるのは?
国内のガールズグループシーンが盛況な昨今。多様なコンセプトのグループが相次いでデビューを果たしている。なかでもひときわ目を引くのが、女性が憧れる女性像を体現した“ガールクラッシュ”なコンセプトを主軸としたグループである。日本では、美しさとクールさを兼ね備え、自分らしい輝き方や生き方を追求する要素をコンセプトに掲げたグループはこれまで多くなかった印象だが、この1年ほどでそうした雰囲気をまとうグループが増えた。
例えば、4月2日にメジャーデビュー曲「ROSE」を配信リリースした7人組グループのHANAは、その代表例だろう。SKY-HI率いるBMSGとちゃんみなによるオーディション番組『No No Girls』(Hulu)を経て誕生した同グループ。1月31日にリリースしたプレデビュー曲「Drop」は、ダークなHIPHOPを基調とした非常にクールな楽曲で、歌詞やラップのリリックからは、自分らしく唯一無二のアーティストを目指し、大きなチャンスを掴んでいきたいというグループ全体の決意が感じられる。
2024年6月にデビューしたIS:SUEも、これまで一貫してガールクラッシュなコンセプトの楽曲をリリースしてきたグループである。今年2月26日に配信リリースされた「Love MySelf」は、タイトルの通り“自分自身を愛すこと”がテーマ。昨年11月にリリースされた2ndシングル『Welcome Strangers ~2nd IS:SUE~』のリード曲「THE FLASH GIRL」も、内面や外面問わず、人と変わっている部分がある自分に自信を持つこと、そして自分らしくあることについて歌った楽曲だ。
このほか、今年1月には、成功も失敗もすべてを肯定しながら、等身大のメンバーの姿を作品に映し出していく“STAY REAL”をコンセプトに掲げた5人組ガールズグループ・MYERAなどもデビューを果たしている。
大戦国時代を迎えた国内ガールズグループシーンにおいて、女の子の憧れる存在=ガールクラッシュはひとつの潮流を生み出しそうだ。