JTB×アソビシステム、戦略的パートナーシップ契約を締結 訪日インバウンド市場に“世界を沸騰させる”カルチャー創出

JTBとアソビシステムが、戦略的パートナーシップ契約を締結した。
今回の契約は戦略的見地に立った日本文化の価値創造と、世界に通じるカルチャーの創出と発信を目的に行われたもの。日本国内だけでなく、世界のマーケットに向けて発信を行っていくと共に、地方自治体/DMO(観光地域づくり法人)/企業等と共創し、日本文化の新たな価値を掘り起こし、日本の文化/経済の活性化を目指すという。

2023年3月31日に閣議決定された『観光立国推進基本計画』によると、日本政府は2030年に訪日外国人旅行者数6,000万人、訪日外国人旅行消費額15兆円という目標と、目標達成のための具体的な取り組みとして“訪日客数増”、“地方宿泊増”、“消費単価増”の3つを掲げている。JTBはかねてから訪日インバウンド市場において、観光客を観光地や観光施設に送り込む“送客(ツアーや宿泊等の予約手配)”、観光地の魅力を高め観光客を観光地や観光施設に呼び込む“誘客(コンテンツ企画/開発)”の両視点で戦略を策定し、これまで以上にニーズの多様化が想定される訪日外国人観光客(特に若年層やリピーター)に応え続けられるカルチャーに昇華したコンテンツの企画/開発を進めてきた。
一方、アソビシステムは“SUSHI”や“MANGA”と同様に英語になった日本語“KAWAII”をブランドIPに、国内のみならず世界で事業を展開。また、これまでの地方創生とは異なる商流(人流)の興し方として、北海道苫小牧や群馬県富岡での複合型イベントなどをプロデュースしているほか、ナイトクラブでのイベント開催といったナイトタイムエコノミー事業により、新たな消費と宿泊増を生み出すなど新しいカルチャーを創り続けている。


両社は、「Made in JAPANのカルチャーで、世界を沸騰させる」というスローガンのもとそれぞれの強みを生かし、日本文化の価値創造と世界に通じるカルチャーの創出が実現できると考え、戦略的パートナーシップ契約の締結に至ったとのことだ。
本情報とあわせて発表された具体的な取り組み検討/協議事項として、1つ目に“ナイトタイムエコノミーの共同企画/開発/運営の検討/協議”が挙げられた。ユニークベニューで行う単発型イベントや、商業施設で行う常設型ナイトクラブの運営が検討/協議される。2つ目は“地域創生関連事業の共同企画/開発および運営の検討/協議”として、地方自治体/観光協会/DMO/民間企業等と連携の上、地方に誘客するコンテンツを開発/運営を発表。
3つ目として発表されたのは、“「KAWAII MONSTER CAFE」のIPを活用した共同事業開発の検討/協議”。同施設はアーティストの増田セバスチャンがプロデュースし、「誰も見たことがない新しいTOKYO」というコンセプトのもと2015年8月に誕生した。オープン以降、訪日外国人観光客を中心に70万人以上が来場。新型コロナの影響により2021年1月に店舗をクローズし、現在は東京発のブランドとして企業とのコラボレーションやイベントなど、レストランの枠を超えて展開されている。

さらに、今後の展望として、クロスボーダー(国境を越えて行われる取引や事業)な世界観を創出していくことも発表。両社が持つネットワークやノウハウ等を相互に提供し合い企画フェーズから連携を行うことで、これまでになかった新しい価値の創造/発信が行われる。両社に閉じた取り組みではなく、地方自治体/観光協会/DMO/民間企業等あらゆるステークホルダーと共創しながら、日本文化の新たな価値を掘り起こし、日本の文化/経済の活性化を目指していくという。
■関連リンク
JTB コーポレートサイト:https://www.jtbcorp.jp/jp/
JTB ホームページ:https://www.jtb.co.jp/
アソビシステム コーポレートサイト:https://asobisystem.com/