w-inds.、初期楽曲の連続でcrewを笑顔と涙に 新しい姿も届けた『Nostalgia』ツアーファイナル

 終盤戦では「Long Road」(2003年)で、ダンサーズが今回楽曲を披露した1st~4thツアーのロゴフラッグを使って賑やかなカラーガード・パフォーマンスを展開。そしてイントロから大きな歓声が上がったデビュー曲「Forever Memories」(2001年)では、落ちサビでcrewにマイクを向け、涙交じりの合唱が響く中、慶太と涼平がハイタッチ&ハグする感動的な一幕もあった。本編ラストはやはり“The Final”用にチョイスされたヒップホップフレイバー溢れる「Top of the world」(2002年)で、w-inds.ライブとしてはレアな演出である銀テープも飛び、華やかに幕を閉じた。

 手前に“同窓会的”と表現したが、このライブがただの同窓会ではないことは近年のセルフプロデュース楽曲「Strip」(2021年)から始まったアンコールで判明する仕組みだ。トラックの音質や音圧、ドラマ性を持たせた歌い回し、色気の“滴る”ようなダンスパフォーマンスで本編で見せたイメージを鮮やかに塗り替え、“2025年のw-inds.”らしさでcrewをぐっと惹き込んでいく。

 「このツアーでは懐かしいw-inds.、新しいw-inds.を楽しんでもらいたくて」とMCで語った慶太は、プロデュースのみならずマスタリングまでを自身で行いこだわりを詰め込んだニューアルバム『winderlust』(3月26日リリース)にも触れ「自分の中でこの『Strip』を超えたリード曲ができたので、また新しいw-inds.を見て、聴いてもらえると思う」と予告していた。

 そして最後に「僕たちが再スタートを切った楽曲で、一番自分たちが苦しみ悩んでいたときに、自分たちと同じような気持ちの人たちが前を向けるように、背中を押せるような楽曲を作りました」と曲振りをし「Beautiful Now」(2020年)へ。無限に広がりを見せるようなスケール感のあるボーカルとダンスで、熱気に満ち溢れたツアーを締めくくった。

 同ツアーにはキッズ連れのファミリーやアジア各国を中心とした海外からの遠征組などさまざまなcrewのほか、過去にライブや振付で関わったダンサー勢、彼らをリスペクトする多くのアーティストたちも足を運んでおり、初期w-inds.の父といえる葉山拓亮もInstagramのストーリーで「24年経っても色褪せないまま、景色や空気を思い出させてくれました。音楽家で良かった。歌い継いでくれてありがとうございました」と感慨深げにコメントしていた。

 3~4月には同ツアーで披露できなかった初期楽曲で構成するファンクラブツアー『w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 2025 "Nostalgia:Echoes"』を開催するという。積み重ねてきた歴史を未来へと昇華させ、crewとがっちり手をつないだ感もある今回のツアーを経た、新たなw-inds.の姿を楽しみに待ちたい。

■セットリスト
1.Feel The Fate
2.Endless Moment
3.Paradox
4.四季
5.Another Days
6.SUPER LOVER~I need you tonight~
7.空から降りてきた白い星
8.Baby Maybe
9.Night Flight~夜間飛行~
10.Dedicated to You
11.ageha
12.Deny
13.try your emotion
14.変わりゆく空
15.Love is message
16.Winter Story
17.SOMEHOW
18.Long Road
19.Forever Memories
20.TOP OF THE WORLD

En1.Strip
En2.Beautiful Now

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