奥田民生、中森明菜、吉田美和、氷川きよし、香取慎吾......“巳年アーティスト”のベテラン勢、近年の挑戦

 次に取り上げるのは、今年で48歳を迎える氷川きよし。2022年末に歌手活動休止を発表したが、2024年には1年8カ月ぶりに歌手活動を再開。『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の特別企画に登場し、「白雲の城」を披露した姿は多くの視聴者を感動させた。この1月には25周年コンサートツアーを映画化した『氷川きよし / KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour 〜KIIZNA〜』が全国の劇場で公開予定。演歌の枠を超えた活動を展開し続ける氷川は、その柔軟性と挑戦する姿勢で新たなステージを切り拓いている。

氷川きよし / 白雲の城【公式】

 香取慎吾も48歳を迎える年男であり、音楽、演技、アートと多岐にわたる活動を展開している。2024年11月には3rdアルバム『Circus Funk』を配信リリースし、オリコン週間デジタルアルバムランキングで1位を獲得。12月には国立代々木競技場 第一体育館で初のアリーナフェス『“Circus Funk” Festival』を開催し、大成功を収めた。今年もその多才ぶりがさらに発揮される年になるだろう。

香取慎吾3rd ALBUM『Circus Funk』収録曲、全曲紹介!【Hoodies】

 2025年は、もし生きていれば尾崎豊が還暦を迎える年でもある。1980年代に若者たちの心を掴んだシンガーソングライターとして音楽史にその名を刻む彼は、1992年に26歳の若さでこの世を去った。「15の夜」や「I LOVE YOU」といった名曲は世代を超えて歌い継がれている。彼が還暦を迎えていたら、どのような音楽を届けていただろうか。想像するだけで胸が熱くなる。

【公式】尾崎豊「I LOVE YOU」 (LIVE CORE IN TOKYO DOME 1988・9・12)【11thシングル】YUTAKA OZAKI/I LOVE YOU

 年男/年女の巳年生まれアーティストたちは、それぞれのフィールドで新たな挑戦を続けている。また、もし生きていれば還暦を迎えた尾崎の存在も改めてその軌跡を振り返る契機となるだろう。2025年という年が、彼らの活動にとって特別な1年となることを願いながら、その歩みを見守りたい。

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