『キミプリ』『アイプリ』『プリオケ』……バンド作品の流行を経て、2025年にアイドルアニメ戦国時代再び?
『プリオケ』はアニソンファン見逃し厳禁?
ここまで紹介したのはいわゆる“女児向け”とされるアイドルアニメですが、新機軸として2025年に世に送り出されるのが『プリンセッション・オーケストラ』(以下、『プリオケ』)。ふしぎの国“アリスピア”に危機が迫ると現れ、脅威を追い払う伝説の歌姫“プリンセス”たちの物語です。
この『プリオケ』、タカラトミーからおもちゃが発売される予定があり、同社が深く関わる『プリティー』シリーズを卒業してしまったティーン層もターゲットにしていそうではあるのですが、それにしては企画原案の金子彰史×製作総指揮の上松範康という“歌って戦う”『戦姫絶唱シンフォギア』(TOKYO MXほか)のタッグによる新作ということで、相当にインパクトの強いものになってもおかしくはありません。また、公式サイトに劇中のキーワードを解説するページがあり、プリンセスについて「専用の衣装を纏い、歌で自身のミューチカラを高めながら戦う」(※1)と書かれているのです……この解説ページは必読です。
放送時期や時間帯は不明ですが、すでに公開されている劇中歌のリリックビデオからもElements Gardenらしさがビンビンに感じられ(特に「イノセントコール」)、アニソンファンは見逃し厳禁の番組となります。
と、女性アイドルに限定して展望を連ねてきましたが、男性アイドルに目を向けると、2025年1月から『UniteUp! -Uni:Birth-』(TOKYO MXほか)が始まり、さらにアイドル以外の歌もの作品としては『BanG Dream! Ave Mujica』(TOKYO MXほか)や『ウマ娘 シンデレラグレイ』に加え、『クラシック☆スターズ』や『うたごえはミルフィーユ』、『ロックは淑女の嗜みでして』(TBS系)といった新作も控えています。
もちろん2025年に突入してから新作が発表されることもあるでしょうし、2024年における『アストロノオト』の松原照子や『夜のクラゲは泳げない』(いずれもTOKYO MXほか)のみー子、『魔法少女にあこがれて』(AT-Xほか)のロコムジカのような、思わぬ作品からとんでもないアイドルが登場することもあるでしょう。このように2025年も歌ものアニメは多数生まれそうですが、『キミプリ』や『アイプリ』、そして『プリオケ』といったアイドルアニメがそのセンターとして輝いてほしいものです。
※1:https://princess-session.com/keyword/
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