「BIGO LIVE」楽曲提供イベント記念インタビュー:PING、みみりん、れいあ、みなみ、優……ライバーとして歌を届ける理由

BIGO LIVEインタビュー

 ライブ配信アプリ「BIGO LIVE」にて、作曲家・ふるっぺによる楽曲提供イベントが9月21日~30日に開催。上位にランクインしたPING、みみりん、れいあ、みなみ、優の5名がリアルサウンドへのインタビュー記事の掲載権を獲得した。本稿では楽曲提供イベントに参加した感想や自身の活動について、それぞれに語ってもらった様子をお届けする。また、1位と2位に輝いたPINGとみみりんには、今回のイベントをきっかけに誕生した楽曲「絆-kizuna-」「Up!」の制作についても話を聞いた。(編集部)

1位:PING インタビュー

PING
PING

ーー1位、おめでとうございます! まずは自己紹介からお願いします。

PING:PINGと申します。BIGO LIVEで配信を始めて4年、来年の3月で5年になります。BIGO LIVEでは洋楽を歌う方が少ないのですが、私は英語と韓国語が話せるので洋楽を歌うことも多くて、「海外の歌を歌えるライバー」として活動しています!

ーー英語、韓国語、日本語を話す「トリリンガル配信者」とのことですが、語学はどこで学ばれたのですか?

PING:大学の頃、同じクラスに留学生が多くて。クラス内でいろんな言語が飛び交っていたんですね。そこで自然に学びました。なので、日常会話ができるくらいのレベルです。

ーーそんなPINGさんが歌を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

PING:もともと歌うのが好きだったんです。おばあちゃん曰く、幼稚園の頃からおもちゃのマイクを持って、美空ひばりさんの歌を歌っていたみたいです(笑)。歌を歌うライバーさんを見て、私も配信をやってみようと思って歌い始めました。活動を続けていくうちに歌が好きなリスナーさんが集まってきてくれて、今に至ります。

ーーご自身で音楽を聴くようになってから影響を受けたアーティストや音楽ジャンルはありますか?

PING:洋楽も好きなのですが、邦楽のロックが好きです。すごくロックに詳しいわけではないのですが、ONE OK ROCKさんはよく聴いています。ONE OK ROCKさんってメッセージ性がすごく強くていいなぁって。世界で活躍している日本のアーティストさんってあまり多くはいらっしゃらないですが、そんな中日本の良さ、日本のバンドの素晴らしさを歌のメッセージを通して世界に発信していて。芯の強さを感じています。心を動かされましたし、活動をしていく上での刺激をもらっています。

ーー具体的にどんな刺激を?

PING:BIGO LIVEには「GMLH(グローバルミュージックライブハウス)」というチャンネルがあって、世界のトップページに表示されるのでいろんな国の方が観に来てくれるんです。私はそれをすごく魅力的に感じていて。「GMLH」は日本の配信者の良さ、日本の音楽・歌を世界に伝えるチャンスだと思っています。そういった活動をする上で、ONE OK ROCKの意志の強さはとても刺激になっています。

ーー歌い方で影響を受けた、という面に関してはどうでしょう?

PING:あまり声が高くないのでアイドル系の曲はほとんど歌いません。洋楽ならシーアやリアーナといったソウル系の曲を歌うアーティスト、邦楽ならmiletさん、Aimerさんのようなハスキーな声を活かしているアーティストを参考にしています。

ーー納得の面々です。そして、今回楽曲提供イベントに参加された理由を教えてください。

PING:今回提供いただいた曲の中に〈移りゆく世界のサブタイトルは刹那〉という歌詞があるんですね。配信業界って刹那的で移り変わりが激しくて、気づいたら仲良くしていたライバーさんも、よく見ていたリスナーさんもいなくなっているような世界なんです。3カ月後にはまったく違う景色になっている、みたいな。そんな中で、今私の枠に来てくれているリスナーさんは素敵な方ばかり。でも、それも3カ月後には変わっているかもしれない。だからこそ、今の最高の状態でイベントに挑みたいと思いました。実は以前もこういったイベントに参加しようと思ったことがあったのですが、勇気が出なくて。でも今回は、「リスナーのみんなといられる瞬間は今しかない」、「最高のメンバーと挑めるのは今しかない」と強く感じて参加を決意しました。

ーー実際に参加してみていかがでしたか?

PING:私、あまりイベントに出ないライバーだったんですね。たしか、最後に出た大きなイベントが2年くらい前なんです。今回久々に出て、毎日泣いてしまうくらい精神的に参ってしまいました(笑)。

ーーそれはなぜ?

PING:いつもの自分じゃないみたいな感覚になってしまったんです。私、配信ではおどけているのですが、イベントとなるとかしこまってしまって。いろんなことを経験してきているからこそ、冷静になってしまう面もありましたし、リスナーさんがどんな気持ちでポイントを投げてくれているのか、応援してくれているのかがわかってしまうんです。とくに今いるリスナーの皆さんがいい人たちばかりということもあって、「頑張りたい」という気持ちが強くなりすぎてしまっていました。それでガチガチになってしまって、精神的に参ってしまったんですね。ただ、応援してくれているリスナーさんが、「自分らしく配信しなよ」と言ってくださって。それで肩の荷が下りて、私らしく配信することができるようになりました。

ーー素敵なリスナーさんたちですね。今回提供された楽曲「絆 -kizuna-」は、和ロックテイストでPINGさんのイメージに合っているというか。

PING:そうなんです。最初に聴いた時「うわ、最高!」と思いました。実は一番最初に「こういう楽曲にしたいです」という世界観をふるっぺさんに送らせてもらったんです。(長文のメッセージを見せながら)今まで配信してきて感じたことを、こういう風にまとめて送ったらびっくりされていて。「言葉のチョイスがそのまま歌詞にしてもいいくらい」と言ってくださいました。その世界観を組み込みつつ、私が書いたワードを所々に取り入れていただきつつ、素晴らしい曲に仕上げていただきました。

ーー内容を拝見すると、もはや作詞を共作したレベルで詳細に書いてありますね。

PING:そんなことないです(笑)。ふるっぺさんがきれいに整えてくださって、「プロの方はやっぱりすごいな」と思いました。例えば、〈龍となれ〉という歌詞があるのですが、そこがすごいなと思いましたね。ふるっぺさんに「“龍”というワードを入れ込みたいです」という要望を出させてもらったんですよ。というのも、BIGO LIVEにはスーパードラゴンという特大のギフトがあって。ライバーはそれを目指して頑張っている部分があるので、どうしても入れたいな、と。でも「龍」って使うのが難しいワードだと思うのですが、ふるっぺさんの手腕ですごくカッコよく入れていただきました。

ーーレコーディングはいかがでしたか?

PING:レコーディング自体はスムーズでした。ただ、デモで歌っていたのがAIだったので生身の人間だとその通りに表現するのが難しくて。どうすればAIのように滑らかに歌えるかをふるっぺさんと相談しながら作っていったのですが、そこは苦戦しました。でも、結果的に上手くできたので良かったです。

ーー11月28日に楽曲が配信リリースされましたね。

PING:私の配信人生と出会った方々のドラマみたいな楽曲ですし、すごくカッコいいのでたくさんの人に聴いてほしいです!

ーー今後の目標やビジョンはありますか?

PING:今回の楽曲提供イベントを経て、作曲がしてみたくなってしまいました(笑)。今は楽器ができないのですが、そういう気持ちになれたこと自体がすごいなって。そもそも自分が曲をリリースできるとも思っていませんでしたし、配信で人生を変えてもらったと思っています。今後は自分の思いを自分で曲に込めて、人の心を動かせるシンガーになりたいです。

ーーでは最後に、応援してくれたリスナーの方へメッセージをお願いします。

PING:やばい、泣いちゃうかも……。イベント中、1人のリスナーさんが「辛いことがあったけどあなたのおかげで立ち直れた」と言ってくださったことがありました。それが嬉しくて泣いてしまって。私は何者でもない、しがないライバーですが、誰かの希望になれたことが嬉しかったんです。「あなたがいるから辛いことも乗り切れる」、「ここに来れば明日も頑張ろうと思える」と言ってくれるリスナーさんから私も元気をもらっているし、そのおかげで毎日配信ができています。応援してくださる一人ひとりのリスナーさんにすごく感謝しています。これからも一緒に人生を乗り越えていきましょう! いつも本当にありがとうございます。

PING「絆」ジャケット写真
PING「絆」ジャケット写真

■リリース情報
PING「絆」
11月28日(木)配信
視聴:https://orcd.co/ping_kizuna

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