Mrs. GREEN APPLE、ドキュメンタリーに映る“プロ同士”であり“友人”である3人の特別な関係性
Part 3の14分3秒頃からは、「ケセラセラ」のMV撮影の舞台裏が映し出される。このMVで、3時間かけて特殊メイクを施し、神様に扮している大森。「涼ちゃんが『あいー』って言うと思う」「これ完コピしてる」と、ふたりの反応を予想して真似する様子からも、彼らがお互いのことをよくわかっていることが伝わってくる。実際に、若井と藤澤が神様となった大森を見て「すごい! 怖い!」「声は元貴だ!」と笑い合いつつ、並んでお茶目に記念撮影を始める3人からも、仲の良さが垣間見えて微笑ましい。
映像が進むにつれてアルバム制作も佳境に入っていき、難解なギターフレーズに苦戦しながらも「妥協はしたくない」とギリギリまで練習を繰り返す若井や、彼を見て「負けてらんないなというか」と意気込む藤澤の姿も見られる。そんなふたりに対して、「成長しなきゃいけない部分もあると思うから、そういうのもわざと苦しむだろうなと思って曲は渡している」と話す大森。そうするのは、彼がきっと、若井と藤澤が壁を越えていけることを知っているからだろう。一方のふたりも、大森の想いを汲み取って期待を超えようと努力を重ねていることが発言から読み取れる。
互いに尊敬し合い、切磋琢磨し、ハードルを上げ続けていく。Mrs. GREEN APPLEの楽曲たちは、私たちが想像するよりもずっと深いところで結ばれた3人の絆のもとで生み出されているのだと思う。彼らの特別な関係性が伝わってくる『Documentary -- Episode 3 “ANTENNA”』。映像を観終えたところで、あらためて『ANTENNA』を聴き返したくなると同時に、3人が〈ただ一緒に〉〈ただ永遠に〉笑い合っている姿を願わずにはいられない。
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