timelesz、改名後初のシングル『because』で首位獲得 心機一転で挑んだ3人の“今”が刻まれた1枚

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参考:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2024-12-02/

 2024年11月28日付(11月26日発表)のオリコン週間シングルランキングでは、timeleszの『because』が初週売上枚数252,628万枚で1位を記録。その後、BUCK-TICKの『雷神 風神 - レゾナンス』が12,863枚で2位、中川翔子の『ACROSS THE WORLD』が11,947枚と続いた。

 今回取り上げるのは、1位となったtimeleszにとって通算27作目のシングルとなる『because』。本作は今年4月にSexy Zoneからの改名後初となるシングルだ。表題曲はメンバーの菊池風磨主演ドラマ『私たちが恋する理由』(テレビ朝日系)の主題歌で、菊池自身が作詞を担当。また、松島聡が振付を考案、佐藤勝利がMV制作に携わった。アレンジは「Sexy Zone」や「ぎゅっと」など同グループの数多くの人気楽曲に携わってきたCHOKKAKUが務めている。

 「because」は、演奏と歌声で表現されるストーリーラインが見事だ。何よりピアノとボーカルを巡る1曲を通しての起承転結が美しい。イントロではどこか寂しげなピアノの旋律と、菊池による〈because…〉のリフレインが、シンクロともあるいはちぐはぐとも受け取れる絶妙なバランスの絡み合いを見せる。続く平歌では、そのピアノがメンバーたちの歌声とは別の場所で(けれども、どことなく同期しながら)迷うようにして動き回り、一転してサビではすべての音が足並みを揃えて極上のアンサンブルを響かせる。バラバラのようだった両者が徐々に寄り添い、最終的に一体となっていく様子がワンコーラスで描かれるのだ。サビのラストは締めのフレーズ〈何より君なんだ〉でビシッと決め、これまでの物語が美しく帰結する。歌詞はもとより、演奏と歌声によってストーリーが紡がれる1曲だと感じる。

timelesz「because」(YouTube Ver.)

 また、全形態共通のカップリング曲「HOMIES」は、ゆったりとしたリズムにリラックスさせられる穏やかな1曲。〈どんな困難も/何があっても変わらない〉というメッセージは、近年の彼らを取り巻くさまざまな変化に対しての彼らなりのスタンスの表明にも思える。サウンド的には少々落ち着いているが、歌っている内容は彼らにとって最も大切だと言える作品かもしれない。

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