TOBE全員集結、東京ドームでの合同コンサートは今に繋がっている 開催の意味合いを今あらためて考える
今年3月14日から17日に東京ドームにて開催された、TOBE所属アーティストによる合同コンサート『to HEROes 〜TOBE 1st Super Live〜』(以下、『to HEROes』)。ライブの模様を収録したBlu-rayが11月29日にリリースされた。
IMP.は昨年12月の『D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA』にてデビュー後初ライブを遂げていたが、三宅健、北山宏光、Number_iにとっては、『to HEROes』がTOBE所属後初めてファンを前にしたパフォーマンスの場だった。その後、彼らはそれぞれ今年6月に有明アリーナでの単独公演を経て、全国ツアーへと規模を拡大している。この合同コンサートがひとつの出発点、あるいは通過点となり、現在のコンサート活動へと結びついているのだ。
誰しもが誰かにとっての“HERO”である――。3月に『to HEROes』を観た直後、そんなことを思った。合同コンサートではあるが、公演では各アーティストによる趣向を凝らしたステージが順に展開され、グループの垣根を越えたダンスコーナーも設けられるなど、ステージに立つ一人ひとりにしっかりとスポットライトが当てられていたからだ。令和6年能登半島地震を受けて発足した支援プロジェクト「to HEROes Project -Act for HOPE-」のテーマソング「Be on Your side」をアーティスト全員で届けたステージも、音楽が、人がともに支え合えることを感じさせられた。
公演ではTRAINEE(研修生)もステージに立ち、新グループ・wink firstの結成発表や、先日CLASS SEVENのメンバーとして活動することが発表された大東立樹によるソロ歌唱も行われた。TOBEが次世代のスターを輩出していくことも、コンサート内で提示されていたわけである。
コンサートの終盤で佐藤新が「僕たちは皆さんにとっての“HERO”になれましたか?」と観客に問いかけていたシーンも印象深く、公演から約8カ月経った今、ソロアーティストとして活動する三宅や北山はもちろん、Number_iやIMP.もグループとしてだけでなく、個人でも多方面で活動の幅を広げている。『to HEROes』はいわば、この先紡がれていく一人ひとりの“HERO”の物語のプロローグだったように思う。