THE RAMPAGE ソロインタビュー Vol.10:鈴木昂秀 「仲良くいることが目標への近道」忘れられない失敗談も明かす

THE RAMPAGE ソロ取材:鈴木昂秀

 2024年に結成10周年を迎え、ドーム公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR® at TOKYO DOME』を大成功に終えたばかりのTHE RAMPAGE。16人によるEXILE TRIBE屈指のダイナミックなパフォーマンスの人気は海を越え、アジアでの公演も増えてきた今、リアルサウンドではTHE RAMPAGEメンバーへのリレーインタビューを企画。アニバーサリーを迎えた活動への素直な心境、メンバーとの思い出などを語ってもらった。第10回となる今回は、パフォーマーの鈴木昂秀が登場する。(編集部)

大好きなHIPHOPを活かして実現する新しい夢

――THE RAMPAGEは結成10周年を迎えました。グループとして強く成長・進化を感じた瞬間はどんな時でしょうか。

鈴木昂秀(以下、鈴木):僕らがこの10年間で積み上げてきた一番の武器は、「仲間との絆」なのかなと思っています。もちろん、パフォーマンス面も、結成当初から比べれば格段にパワーアップしていると思うんですが、グループとして長くやってきたことで、THE RAMPAGEのメンバーとは、いろいろな想いを言い合えるような、何か課題があってもそれを一つひとつ協力して解決し合えるような仲間になれた感覚があります。

 そういう絆を作り上げることができたのは、やっぱり普段から自然体でコミュニケーションを積み重ねてきた結果なのかなと。リハーサルや打ち合わせの後に、誰かれともなく「この後どこかご飯でも行く?」となることが多いんです。先輩や後輩グループの話を聞いていても、僕らはメンバー同士で食事や飲みに行く回数が多いほうだと感じるので、何気ない会話をたくさん交わすことが、グループとして良い状態を保つ上で大切なのだと思います。

THE RAMPAGE

――10年間で、個人としての成長や変化を感じた瞬間も教えてください。

鈴木:2021年に出演した舞台『ETERNAL』に取り組んだ期間は、仕事への意識が変わった大きな転機になりました。僕は演技も好きなので、アーティストとして生きる中では、俳優業にも挑戦してみたい気持ちがあったのですが、『ETERNAL』の稽古を重ねる中で、ただ好きな気持ちがあるだけではダメなんだなと気がついて。芸能の世界で生きていく覚悟が、当時の僕には足りていなかったんです。自分の弱さと向き合い続けて、危うく演じることが嫌いになるところだったんですが、自分の中にあった壁を乗り越えられた時、舞台から見えたファンの方のスタンディングオベーションはすごく素敵な景色でした。鳴りやまない拍手の音の中で、もっと頑張らなきゃ、もっと自分を変えていかなきゃと、奮起したのをよく覚えています。

――特に印象に残っているライブ、またはターニングポイントになったと思うライブを教えてください。

鈴木:どのライブも思い入れがありますが、やっぱり今年9月の東京ドーム公演はすごく印象的でした。ライブ前はいつもグループの中に凛とした空気が漂うのですが、今回はそういうのがなくて。メンバー全員が「やってやるぞ」と意気込みながら、みんなの心を1つにしてパフォーマンスへと昇華させられた瞬間があったんです。それを感じられた時、「今、これまでで一番素晴らしいTHE RAMPAGEの姿を届けられているな」と思いました。自分たちの在り方に改めて自信を持つことができたステージになったので、今後の人生の中で、一生記憶に残るライブになる気がしています。

――10年の活動で、特に印象に残っているメンバーとのエピソードを教えてください。

鈴木:LIKIYAさんの誕生日会でのエピソードは、僕の失敗談なので絶対に忘れられません。5年ほど前、LIKIYAさんの誕生日を祝ってかなり大きなケーキをプレゼントしたんですが、僕がお酒を飲みすぎて、そのケーキにダイブしてしまったんです。僕の服がケーキまみれになって……一瞬で酔いが醒めました。LIKIYAさん、あの時は本当にごめんなさい(笑)!

 あと、2~3年前、コロナ禍が明けた時に16人でご飯とお酒を楽しんだのもいい思い出です。北海道で、みんなでお酒を飲んで、ご飯を食べて、それまで集まって話せなかった分を取り返すかのように、めちゃくちゃ楽しくワイワイ過ごせました。そういう時間は本当に久しぶりだったのと、陣さんの誕生日だったこともあって、メンバー一人ひとりと乾杯できて楽しかったですね。

鈴木昂秀

――この10年の活動で、最も驚いたこと・予想外に嬉しかったことは何でしょう?

鈴木:僕はグループ内のHIPHOPユニット MA55IVE THE RAMPAGEでも活動をしているのですが、その一員になれたのはすごく嬉しかったことの1つです。HIPHOPが大好きで、いつかラップやHIPHOPジャンルの音楽を自分で手がけてみたい気持ちが強かったので、同じ音楽が好きな仲間とやりたいことをやれている時間が本当に幸せで、楽しいです。今年、5人でツアー(『MA55IVE THE RAMPAGE 1st LIVE TOUR 2024 “M5V”』)を回れたのも、とても不思議な感覚でした。THE RAMPAGEとはまた違った夢を追えている自分たちがいるのは、とてもありがたいことだなと思います。

――2024年現在の気分で、特に思い入れの深いTHE RAMPAGEの1曲を教えてください。

鈴木:「SWAG & PRIDE」です。映画『HiGH&LOW THE WORST』の劇中歌に使っていただいた楽曲で。僕と龍がこの映画に「辻」と「芝マン」という重要な役で出演させていただいたんですが、「SWAG & PRIDE」が劇中歌になることが決まった時、僕と龍で振付を担当したんです。いろいろな思い出が詰まっているので、選ぶとしたらこの楽曲ですね。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / SWAG & PRIDE (Music Video)

――10周年の先へ進んでいくにあたり、これから目標に掲げていることを教えてください。

鈴木:グループとして掲げている大きな目標がたくさんあるんですが、メンバー間でずっと仲良くいることが、その目標を叶える一番の近道だと思うので、人間関係やグループの雰囲気作りはこれからも大切にしていきたいです。今のTHE RAMPAGEがすごく良い状態なので、これからもありのままの僕らで、いろいろな世界を見られたらなと思います。

 個人としては、いずれHIPHOPでソロ活動も展開できたら。トラックメイカーとしてグループやアーティストに楽曲提供するという目標もあるので、今はその夢に向かって、挑戦を始めているところです。思いついたメロディやサウンドを少しずつ形にしていたら、すでに40曲くらい出来上がっていて、トラックだけでも100曲以上あります。僕のデモ音源をいろいろな方に聴いていただいて、夢の実現に一歩でも近づけたら嬉しいです。

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