さくらみこ、過去の自分を乗り越えて掴んだ“自分らしさ”  星街すいせいら駆けつけた夢の初ソロライブ

 ここで、特別ゲストの星街すいせいが、まさに彗星のごとく登場。割れんばかりの歓声に包まれながら、二人のユニット・miCometのオリジナル曲「シュガーラッシュ」を歌う。スイートで中毒性のある歌声のさくらみこと、クールで伸びやかな歌声の星街すいせい。正反対な二人が作る唯一無二のハーモニーで会場をわかせる。MCでは、「ビジネスパートナーのすいちゃんです!」と紹介しつつ、同じ1stソロライブの衣装で並びたかったため、星街すいせいの衣装はさくらみこが指定したことを明かす。さらに、「みこがだーいすきな曲」という紹介から、「Stellar Stellar」を披露。宇宙空間の桜の花びらが重なり合う幻想的な演出も加わり、二人の美しい歌声は観客の胸に大きな感動を届けた。

 ここからライブもいよいよ終盤へ。少し切なくもあたたかさを持った優しい楽曲「Re:flection」、自分らしさを見つけるまでを歌ったポップソング「SUNAO」を続けて披露し、今日までの思いを改めて伝える。そしてラストの曲を歌う前に、事前に書いてきた手紙を読むことに。

 「2018年に活動を始めて、“自分らしさってなんだろう”って悩んでいた当時、今も後悔していることがあります。それは、数少ないファンの人たちの言葉を素直に聞けなかったこと。面白いよ、可愛いよって言葉をもらっても素直に受け取れなくて、“頑張ります”って言うのがすごく苦しかった」と、声を詰まらせながら思いを吐露。「でも、少なくても見てくれる人がいたって気づいたとき、みんなの言葉を受け取れるようになって、そしたら自分にも自信が持てて。今は言葉をたくさん受け取って頑張れるようになりました。“頑張ります”も、もう全然苦しくない」と成長した証のように、晴れやかな笑顔を見せる。そして、「諦めかけたことは数えきれないくらいあったけど、ファンのみんなや周りの人たちがその度に繋いでくれた」と改めて感謝の気持ちを伝える。「みんなにとって誇らしいさくらみこになるために、これからもみこらしく頑張り続けたい。自慢できるような、立派なエリート巫女アイドルになります」と決意表明。客席では、啜り泣く声があちこちから聞こえてきた。

 最後に、自分へのメッセージとして、「長かった分、初めてのソロライブに込めた思いは誰にも負けないよね。諦めかけたとき、たくさんの人がいても、最後に立ち上がるのはいつも自分の力だから、その根性はエリートだよね! これからも本当に大好きなこの世界で胸を張って、たくさんみんなに笑顔を届けていこうね」と自身に言い聞かせるように素直な思いを言葉にした。

 大きな感動と共に迎えたフィナーレを飾るのは、「flower rhapsody」。自信のなかった過去の自分も優しく包み込み、力強い歌声で未来を歌う姿は、とても美しく、そしてたくましく見えた。決して順風満帆ではなかった道のりを経て、夢の舞台に辿り着いた、さくらみこ。この日新たなページを刻んだ彼女の成長物語は、多くのファンの胸の中で誇らしく輝き続けていくことだろう。

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