HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者……過渡期迎えるジュニア、ライブ映像から見えるそれぞれの想いと立場

　7 MEN 侍は今年夏に開催された『7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOY！』から「アスパラベーコン」を10月4日に公開。この不思議な曲名の由来は、2021年2月5日に投稿された「【新しい挨拶】大光ご立腹で考えた！」の動画まで遡る。YouTubeの冒頭での挨拶を考えるという企画で、佐々木大光が何気なく発した「アスパラベーコン！　アスパラベーコン！」という挨拶が暫くの間実際に使われていたのだ。それが菅田琳寧の作詞、矢花黎の作曲により楽曲となった。一見ただの所謂“トンチキソング”にも思えるが、7 MEN 侍らしいバンドサウンドと電子音が合わさり、独自の世界観を作り上げている様や「ただ巻かれてる奴に用はねぇ」などといったアスパラベーコンに関連しながらもかっこよく収まったリリックには、彼らの創作センスが光る。公開から3週間ほどしか経っていないのにもかかわらず再生回数は150万回を突破し、さらなるグループ認知のきっかけにもなっている。

　少年忍者は5月7日と8日の2日間にかけて横浜アリーナで開催された『少年忍者 Arena Concert 2024 The Shining Star』から「The Shining Star」を公開。煌びやかなゴールドのジャケット衣装に身を包んだ姿が曲名にぴったりだ。中盤からはスネアやシンバルの音が加わり、より晴れやかなパレードのような雰囲気になっているこの楽曲。メンバー全員が一列に並び、波のようにカウントをずらして踊るシーンは大所帯のグループならではの魅せ方になっており、彼らのコンサートでしか表現できないパフォーマンスと言えるだろう。曲の最後にはステージ後方に走り、飛び降りるように姿を消す。彼らがいなくなったステージに花火が散る様子は、まるでコンサートが幻だったかのようなロマンチックさがあった。

　ジュニアの退所発表が相次ぎ不安定な状況が続いているが、コンサートというものはいつまでも変わらずメンバーにとってもファンにとっても誇り高く特別な時間。各動画のコメント欄やSNSには彼らの作り上げる唯一無二のエンターテイメントへの数多の愛の言葉が寄せられている。