ラフ×ラフらしさあふれた初の主催イベント “メンバー争奪LIVE”でドラマチックレコードと火花散らす

ラフ×ラフ、ドマレコとの初主催イベレポ

 元テレビ東京プロデューサーで現在はテレビプロデューサー、ラジオパーソナリティと幅広く活躍する佐久間宣行がプロデュースするアイドルグループ ラフ×ラフ。8月31日にグループ初の主催イベント『ラフ×ラフ主催対バンイベント 2024夏の陣〜メンバー争奪LIVE〜』を予定していたが台風の接近によりやむ無く中止となった。ゲストを招いての主催イベントということもあり、多くの人が楽しみにしていたライブが中止となったが、ここで止まらないのがラフ×ラフだ。10月14日にSUPERNOVA KAWASAKIにて『ラフ×ラフ主催対バンイベント 2024秋の陣〜メンバー争奪LIVE〜』を開催、ゲストにドラマチックレコードを迎えると発表された。ドラマチックレコード(以下、ドマレコ)とラフ×ラフはこれまで数多くのイベントに出演していただけでなく、ラフ×ラフのYouTubeチャンネルで公開された「第一回アイドル天下一大喜利武道会」に新居歩美、小野莉々が出演したことも記憶に新しい。本稿ではそんなラフ×ラフらしさあふれるイベントの第二部をレポートする。

 ラフ×ラフのトレードマークとなりつつある黄色の衣装で8人が登場すると、「クライアント」でライブの幕を上げる。続けて登場したドマレコは1曲目に「っちゃお!」を披露。それぞれのグループの個性をぶつけて客席を盛り上げる。

 最初のMCコーナーではラフ×ラフ 齋藤有紗が稽古終わりにドマレコ新居を偶然見かけたというエピソードを披露。新居はお笑い仲間の友達と一緒にいたが、その友達にはアイドルであることを隠しているため、とっさに齋藤を「職場の人です」とフォローしたそう。一方そんな齋藤はお笑い芸人 熊元プロレス(紅しょうが)のトートバックを持っていたことも暴露されるなど、お笑い好きなメンバー同士の交流も見られた。

 ほのぼのとした雰囲気のMCが明け、ラフ×ラフが披露したのは「ドラマみたいに言わなきゃ」。この楽曲は毎回変わるお題のセリフを指定されたシチュエーションで披露するというもの。今回のお題は「いじわる」と「ぎゅってして」の2つ。もうこの楽曲をライブで披露するようになって長いが、セリフを言い慣れているメンバーとたどたどしくなるメンバーの差が面白い。上手に言えても言えなくてもエンタメになるのはラフ×ラフならではだ。続けて披露された「考える時間をください」も曲中に大喜利のお題を言われ、それを曲中に披露するというもの。おそらく日本で最も大喜利をやっているアイドルであるラフ×ラフにしかできない楽曲だろう。この日はラフ×ラフのライブ写真に対する一言で、高梨結、齋藤、永松波留、日比野芽奈が指名され回答。日比野の「牛乳でいちからバター作ってます!」の回答はメンバー一同から「どういうこと!?」と総ツッコミを受けていた。ラフ×ラフのエンタメに対する地肩の強さを感じられる2曲でドマレコファンに対してもラフ×ラフがただのアイドルではないことを示すようなパートとなっていた。

 続けて登場したドマレコが「姫君センセーション」と曲を紹介すると客席から大きな歓声が上がる。メンバーの「パンパン!」の掛け声に合わせて手を叩く恒例の振り付けとコールで両グループのファンを一気に引き込んだ。続けて披露されたのがドマレコの人気曲「ぜったいしんじゃ」。〈君の絶対信者でいさせて〉〈僕の推しこそ最強だって叫ぼう〉とファンの心境を代弁するような歌詞はラフ×ラフファンにも刺さるものがあるはずだ。ゲストとはいえ一歩も引かないパフォーマンスで魅了した。

 続いて、企画コーナーへと続く。このイベントのタイトル「メンバー争奪LIVE」らしく、グループ対抗で3回さまざまなバトルを行ない、そこで勝ったグループが好きなメンバーを自分のグループに入れられるというもの。第一回は「指スマ対決」。ラフ×ラフからは夏目涼風、ドマレコからは小野が登場し火花を散らす。夏目は「私の趣味は指スマと言ってもいいくらい得意なのでここで負けるわけにはいかない」と宣言。小野は第一部での結果が振るわなかったことを受け「次は絶対勝ちたい」と意気込みを語っていた。両者一歩も譲らず大混戦となったが結果はドマレコチームの勝ち。ドマレコは「大喜利が強そう」という理由でラフ×ラフから佐々木楓菜を獲得していた。

 続く第二戦は「大喜利対決」。ラフ×ラフは藤崎未来、齋藤の2名、ドマレコからは新居と先ほどドマレコチームに加入した佐々木が登場。「運動会の借り物競走で書かれていたら嫌なことは?」のお題に藤崎が「お父さんの元カノ」と答えたり、「iPhone2000の新機能は?」のお題に佐々木が「好きな時に虹がかけられる」と答えると齋藤が「そのかかった虹を歩いて天国に行ける」と回答を被せるといった大喜利慣れしているラフ×ラフらしい高度なテクニックも披露された。ドマレコ新居も「コールに乗せて自分の気持ちをぶちまけてください」のお題で「最近の私のスケジュール!ライブ!レッスン!ライブ!ライブ!レコーディング!ライブ!殺す気かー!!」と魂の叫びを披露。これには客席のみならず、ラフ×ラフ・ドマレコメンバー共に大笑いとなっていた。結果、ジャッジの判定でラフ×ラフチームの勝ちとなり、「可愛いから」という理由でドマレコから早川明日美、小野がラフ×ラフチームに加入することに。

 第三戦は「叩いて被ってじゃんけんぽん対決」。ラフ×ラフからは高梨結、ドマレコからは金子いちかが登場。じゃんけんに勝った高梨結が金子のヘルメットを奪いそうになったり、焦って2人ともハンマーを取ってしまったりとドタバタの最終戦となったが、最後は金子が高梨結にハンマーを決めてドマレコの勝利となった。ドマレコはラフ×ラフから高梨結、夏目、吉村萌南を獲得。こうして、“可愛い担当”を2名手に入れた新生ラフ×ラフと、これまでにない大所帯となった新生ドマレコの2グループは短い打ち合わせ時間を経てパフォーマンスをすることに。

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