ICEx、“レトロトイポップ”が詰まった代表曲だらけの1stアルバム 国民的グループを目指す決意も

ICEx、国民的グループを目指す決意

2ndアルバムに向けて挑戦したいこと

——そして、アルバムのラストを飾るのが「Destiny」。ライブでも何度も披露してきたこの曲が最後に配置されているのは、すごくエモい構成になっているなと感じました。

筒井:そうですよね。僕らも「Destiny」を置くなら最後だろうなと思っていたので、スタッフさんにテレパシーでも飛んで行ったのかなと思いました(笑)。

——改めて、「Destiny」は皆さんの中でどういう位置づけの楽曲なんでしょうか?

中村:初心を思い出させてくれるような曲だなと。もちろん、1年前の8月5日のライブ(『ICEx First concert “ICEx LOVEx YOU”』)でやった曲ということもあるんですけど、この曲の歌詞が「どれだけ成長しても変わらない、一番大切なもの」を教えてくれる気がするんですよね。若々しい自分たちを思い出させてくれるというか。

阿久根:若々しいって(笑)。

中村:3~4年経ってパフォーマンスしたときに、きっとそういう風に思えるだろうなと思って。

千田:未来を先取りしすぎ(笑)。

山本:(笑)。でもたしかにこの曲は、旺ちゃんが言ってくれた要素もあるし、加えて「メンバーとCOOLer(ICExファンの通称)との関係性」を描いた楽曲だとも思うんですよね。だから、この先もすごく大切に育てていきたい曲。これからグループとしてどれだけ大きくなっても、ずっと歌い続けていきたいです。いつか本当に大きなステージで〈君と見たこの夢は/奇跡じゃない運命さ Destiny〉って歌えたら、きっと僕らもCOOLerの皆さんも一緒に泣けちゃうだろうなと思います。

山本龍人
山本龍人

筒井:歌い続けていくことで、曲に懸ける想いとか、捉え方が変わっていきそうだよね。

阿久根:たしかに、「Destiny」は僕たちが歌い続けることで深みが出てくるのかなと思います。毎年、少しずつCOOLerとの思い出が増えていくわけですし、楽しいことも、辛いことも、人生を重ねていくことで表現に深みが出てくるというか。この曲をいつか国立競技場のステージで歌ったときにどんな景色が見えるんだろう、どんな感情で歌っているんだろうっていうのは、すごく気になります。だから、この曲を1stアルバムのラストに入れられたのは、本当にありがたいことだなと思いますね。

——次のアルバムをリリースするまでに、グループや個人で挑戦してみたいことはありますか?

阿久根:歌やダンスの強化はもちろんなんですけど、すごいド派手な演出をしたいなって思います。先輩のM!LKさんはこの前、ステージにバーン! と飛んで出てきたりとか、紐でぶら下がって出てきたりとか、目を引く演出をいろいろやられていて。ああいう演出を自分たちのステージでやるのが夢なんです。でも、そのためには大きいステージに行く必要があるので、次のアルバムを出すまでに、とにかく大きく成長したいなと思います。

竹野:僕も、ステージの演出にもっと貢献できたらいいなと思います。前のツアーでやった風船の演出もすごく良かったですし、そういうところに力を加えられたらいいなと真剣に考えていて。この1〜2年くらいの間でできる限り努力して、チームに貢献できるようになりたいです。

志賀:自分は趣味でギターを弾くので、M!LKさんもやっていたように、センターステージでギターを弾きながらメンバーみんなで歌いたい。そういう演出ができたら、エモいですよね。あと、僕は兄が楽曲制作をやっているんですけど、兄にいろいろと教えてもらいながら、作曲に挑戦できたらおもしろいのかなとも思います。でも、とても難しいことだとも思うので、やれる範囲でチャレンジできたら。

千田:作詞作曲は僕も挑戦してみたいです。知識も技術もまだまだですが、頑張ってスキルを磨いて、いつかICExの曲を自分でプロデュースできるようになったらいいなと、少し大きな夢を持っています。

千田波空斗
千田波空斗

山本:みんなすでに得意分野を活かしてライブに貢献しているなと感じるので、僕も趣味の絵をどこかで活かせたらなと思います。例えば、自分が描いたイラストをグッズにしてみたりとか。そういうことにも、いつか挑戦してみたいです。

筒井:振付とか演出とかに携わってみたいなと思いつつ、さっきりっくん(志賀)の話を聞いていて思ったのは、自分はタップダンスができるので、セッションしてみたいなって。

阿久根:めちゃくちゃ異色のコラボだな(笑)。

筒井:なんかちょっと急にやりたくなってきちゃって。

志賀:タップダンスがドラム的な感じで?

竹野:ドラムなんだ(笑)。

筒井:いやほら、ほかに楽器できる人いたら参加してもらって。

阿久根:僕、若干ビートボックスかじってるよ?(と言ってその場で披露)

——ライブで新しいコラボが見られる可能性が高まってきましたね(笑)。

筒井:うん、いつかセッションしてみたいです。

志賀:本当にできたらおもしろいよね。そういえば最近、ギターのほかにもピアノをやってみようかなと思ってたんですよ。家にピアノがきたので、お母さんに練習しなさいって言われてて(笑)。

志賀李玖
志賀李玖

——皆さんのコラボが見られる日を楽しみに待ちたいと思います。八神さん、中村さんは、この先挑戦してみたいことは何かありますか?

八神:僕は、“キャラ変”したいです。

阿久根:いや、もう手遅れだ。

八神:かっこいいキャラになりたいんだよね。

竹野:おちゃらけキャラじゃなくて?

八神:うーん、僕個人だけじゃなくて、ICExとしてもキャラ変したい。ここまでは結構、“可愛い系”の楽曲も多かったじゃないですか。かっこいい曲はシングルの中に1曲とかしかなかったと思うんですけど、ICExのメンバーってみんな顔がかっこいいし、「バチバチなかっこいいICEx」を見せられたらすごくいいパフォーマンスができると思うんですよ。次のアルバムまでにそれぞれ歌もダンスも強化して、「かっこいい」が基本にあるグループになれると、たまに見せる「可愛い」がすごく大きいものになると思うな。

中村:なるほどね。それで言うと僕は、もっとダンスが上手くなりたいなと思っていて。一度海外に修行に行きたいです。

阿久根:海外?! やめてくれよ~!

千田:どれくらい行きたいの?

中村:1年くらい。

竹野:そんな暇ある(笑)?

山本:活動休まないといけないじゃん!

中村:うん、でも先輩方のダンスを見て、本当に皆さん上手なので。それに負けないようにもっともっと練習したいなって思ったんですよ。海外での修行はメンバーに反対されちゃったので(笑)、こうなったら日本で修行するのでもいいんですけど、とにかくもっといろいろなダンスを習って、自分に合ったスタイルを探していきたいです。

8人が考える“理想のアーティスト像”

——今回のアルバムは、皆さんの未来の姿を予見させるような作品にもなっていたような気がするのですが、最後に皆さんが現時点で思い描く「理想のアーティスト像/将来像」を聞かせていただけますか?

阿久根:僕はやっぱり、「こういうグループになりたい」と思ってもらえるようなアーティストでありたいですね。尊敬されるというか、憧れられるというか。自分たちもたくさんのアーティストを見て、憧れてこの世界に入ってきたので、ICExも世界中の人に一歩踏み出す勇気をあげられるような存在でありたい。そういうでっかいグループになりたいです。

竹野世梛
竹野世梛

竹野:もっともっと大人になっていくと、後輩とかもできたりすると思うんですけど、謙虚さは忘れないでおきたいなと思います。謙虚な心を持てるアーティストになりたい。「謙虚さは大事だよ」って親にも教わってきたので。どれだけ偉くなっても、なるべく初心を忘れずにいられたらいいですよね。

志賀:僕は、「僕らはICEx」って世界に胸を張って言えたらいいなと思っていて。

阿久根:え、今は「俺たちICExです」って言えない?

志賀:いや、まだ僕らのことを知らない人もたくさんいるから。ICExって聞いたら、グループのことをよく知らなくても名前は聞いたことがあるとか、なんとなくどんなメンバーがいるのか想像できるとか、そんな感じで活動が広がっていったら嬉しいなと思います。

山本:僕もりっくんと同じような考えで、いつか国民的アイドルの立ち位置に行きたい。本当に大きなことを言うと、いずれは日本を代表するアイドルになりたいですね。将来、世界中の人から愛されるグループになっていられたらいいなと思います。

筒井:僕は、“アイドル”でありながら、“アーティスト”でもありたいと思っています。やっぱりファンの皆さんにとっては笑顔や幸せを届ける存在でいたいと思うんですけど、でもアーティストとして、表現者として、自分たちの音楽性やパフォーマンスを世界に発信していきたいんですよね。「ICExはどういうグループなのか」を音楽やパフォーマンスを通して表現できるような存在になっていきたいです。

八神:龍人が言っていたように、日本を代表するような存在になりたいっていうのはもちろんあるし、グループとしてもそうですけど、8人全員が表に立って目立てるようなアーティストになりたいなと思います。“この8人がいるグループ”が、ICEx。そういう立ち位置になれたら最強だなって。あともう1つ、今お世話になっている方たちに恩返しができるようになりたい。今の取材もそうですし、僕たちのことを信じてくれているたくさんの人たちに、ICExを応援していて良かったなと思ってもらいたいんです。ファンの方々にも、「ICExを信じてついてきて良かった」と思ってもらえるように頑張りたいです。

千田:僕もたくさんの方に愛されるグループ、COOLerの皆さんにずっと応援し続けてもらえるようなグループになりたいなと思いつつ、やっぱり音楽をこれからも大切にしていきたいです。僕たちが届ける音楽の力で、1人でも多くの方のそばに寄り添って、幸せにしてあげられるようなアーティストでありたいなと思います。

中村:僕は……いろんなことを考えていて。グループでも、個人でも、なりたい姿はたくさんあるんですけど、グループとしてはICExの冠番組が欲しいなと思います。テレビで番組が放送されて、「この人たちICExだ!」って思ってもらえるくらいになりたい。そうやって、世にICExという名前をもっと広めていきたいですね。

◾️リリース情報
ICEx メジャー1stアルバム『Retro Toy Pop』
2024年9月25日(水)発売
購入:https://www.jvcmusic.co.jp/ICEx/RetroToyPop/

<商品内容>
通常盤(CDのみ)VICL-65993/¥3,300(税込)
[CD] ※全形態共通
M1, Retro Toy Pop
M2, CANDY
M3, Hollywood
M4, ダイ キ ライ
M5, シブヤ 午後6時
M6, CARNIVAL
M7, listen to your heart
M8, Butterfly Echo
M9, 恋ソーダ
M10, Dash and Rush
M11, ビリミ
M12, Destiny

初回限定盤A(CD+Blu-ray)VIZL-2348/¥4,950(税込)
[CD] ※全形態共通
[Blu-ray]『ICEx First Concert Tour 2024「SCRAMBLE PARTY!」』
01. It's party time!
02. Play The Music
03. シブヤ 午後6時
04. listen to your heart
05. COUNT DOWN
06. ナイトフライト
07. Destiny
08. 恋ソーダ
09. Dance Track
10. Member Sign
11. Sunny Road
12. CANDY
13. Member Sign
14. ビリミ

初回限定盤B(CD+Blu-ray)VIZL-2349/¥4,950(税込)
[CD] ※全形態共通
[Blu-ray] ICEx 韓国旅2

完全生産限定盤(CD+Blu-ray+Photobook+グッズ)NZS-976/¥9,900(税込)
[CD] ※全形態共通
[Blu-ray] History of ICEx
[Photobook] Retro Toy Pop Photobook(※B5サイズ/全56ページ)
[グッズ] ICEx オリジナルネームプレート(※メンバー直筆 自画像イラストシール付き)

◾️ワンマンツアー情報
『ICEx Second Concert Tour 2025 "ROUTE-8"』
【日程・場所】
・2025年1月5日(日)
【東京】LINE CUBE SHIBUYA
open 17:00 / start 18:00

・2025年2月21日(金)
【大阪府】大阪国際交流センター 大ホール
open 18:00 / start 19:00

・2025年2月22日(土)
【大阪府】大阪国際交流センター 大ホール
<1部>open12:30 / start 13:30
<2部>open 17:00 / start 18:00

ICEx 公式サイト

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