乃木坂46 中西アルノ、選抜復帰の理由は“どんくさ”にあり? 意外なギャップが生んだ愛されキャラ
乃木坂46 中西アルノが、36thシングル『チートデイ』で選抜復帰を果たした。中西がセンターに抜擢された29thシングル『Actually...』以来、実に7作ぶり、約2年半という期間は彼女にとって苦難の道のりであったことは想像に難くない。
過去の放送回で「自分の見えている景色が変わった」と語っていたレギュラー出演中の『NHK俳句』(NHK Eテレ)や生バンドとのセッションを通じて自身の音楽観が広がっているという『Spicy Sessions』(TBS チャンネル1)といったソロでの番組出演、そして中西にとって大きなターニングポイントとなった『乃木坂46 34thSGアンダーライブ』での座長の経験など、一つひとつのチャンスからここまで確実に信頼値を積み重ねていった結果が、今回の選抜復帰に繋がっているのではないかと思う。
一方で、周りのメンバーや出演者、スタッフ陣が引き出した中西の素の部分が魅力として広く定着していったことも、彼女のギャップとしてさらなる人気を集めた要素とも言える。それが、“どんくさ”だ。
中西は『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で企画された2023年11月放送の「どんくさダービー」で、どんくさクイーンの称号を獲得。「荷物運びレース」では運動神経の悪さからポロポロと物を落とし、全挙動がスロー、終いには目隠しを勝手に取ったり、コメントが行方不明と、ぶっちぎりのどんくささであった。番組終わりには、「イタリアンでアルバイトしてた時も、本当に仕事ができなくて、すごいクレーム入ってたんですよ」とテーブルのレシート入れではなく、客の水が入っているコップにレシートを入れてしまったという驚きのエピソードを披露していたほどだ。
早くからMCのバナナマン 設楽統に目をつけられ、言われるがままタジタジになるしかない中西の姿がファンからは「ギャップが可愛い」と好評でもあった。そのイジりや反響を企画として形にしたのが「どんくさダービー」でもあるが、そのどんくささはとどまることを知らず。今年7月オンエアの企画「新軍団ドラフトバトル」では、「団体ポーズ連想ゲーム対決」で大いにチームワークを乱し(本人は至って真面目なのだが)、CMまたぎのテロップで2度も「中西無双!」「中西劇場クライマックス!」と付けられる盛り上がりを見せた。
さらに8月放送の企画「小吉のお供選手権」では「荷物運びレース」が再び行われ、中西が自分でこぼした水で転ぶという驚愕のどんくささを発揮。“中西=どんくさい”というイメージはすっかり定着しており、別の番組にはなるが、8月25日に放送されたラジオ『乃木坂46の「の」』(文化放送)では、「あるあるアルティメットリーグ」という番組のコーナー名から菅原咲月と池田瑛紗が中西を連想。「ずっと頭の中に中西アルノが、走ってコケてるわ」と池田が本人不在の場で中西をイジる一幕もあった。