堂本光一にとって少年隊や『PLAYZONE』は不可欠な存在だった 植草克秀との揺るがない信頼関係

 KinKi Kidsの堂本光一が8月16日放送のラジオ番組『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)にて、先輩である少年隊の植草克秀への思いを語った。この日の放送は、自身が作・構成・演出そして主演を務める舞台『Endless SHOCK』(以下、『SHOCK』)の大阪公演が開催された、大阪・梅田芸術劇場の楽屋で収録されたもの。トークの合間に舞台スタッフによるマイクテストの音などが入る臨場感溢れる雰囲気になっていた。

 まずはゲネプロを含めて、初日から1週間で11公演を披露するという怒涛のスケジュールに「これはなかなか堪えましたね」と、思わず本音をこぼす堂本。そして東京公演で痛めた膝をかばう形で腰痛を発症していたことを明かし、さらにはライバル役を務めた中山優馬も過酷な公演続きでぎっくり腰になっていたという。しかし「そんなことがあったのも関係ないくらい、みんな素晴らしいお芝居をしてくれてて、すごく緊張感のある公演を続けられてるんじゃないかなと思いますね」とカンパニーの労をねぎらった。

 国内ミュージカル単独主演記録を更新し続け、堂本にとってもはや“ライフワーク”とも言える『SHOCK』シリーズ。今年の公演で2000年から続いた長い歴史に幕を下ろすことが発表されているだけに1公演1公演、より胸に迫るものがあったのではないだろうか。なかでも「もう“エモい”という言葉がふさわしいんじゃないかな。本当に嬉しかったですね」と語ったのが、大阪公演初日を観劇したという植草の登場だった。

 「植草さんが観に来てくださったんですよ。前日に植草さんご自身が大阪でイベントをやってらっしゃるということで、昔からお世話になっているスタッフの方が『ちょっと植草連れて行くから』みたいな感じで言ってくれて。『いや、言うても植草さん来ないんじゃないですか』とかなんとか言ってたら、本当に来てくださって。いや、嬉しかったですね」

 もともと『SHOCK』は、少年隊が1991年に主演を務めた舞台『PLAYZONE’91 SHOCK』が原型だと言われている。「『SHOCK』の原点は少年隊の『PLAYZONE』。少年隊がいなければ、『SHOCK』も、今の自分もなかった」とは2020年、梅田芸術劇場で堂本がカーテンコールで語った言葉だ。事務所に入る前から『PLAYZONE』のミュージカルに憧れていたという堂本。錦織一清のパフォーマンスを「事務所最高峰のプレーヤー」とリスペクトし、『SHOCK』シリーズにも2000年に東山紀之が、そして2009年〜2012年に植草が出演。なかでも2015年、骨折した前田美波里の代役を植草が急遽引き受けたことは、ファンの間でも強く印象に残っている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる