timelesz「“5人のSexy Zone”にこだわっていた」 オーディションへの覚悟と新メンバーへの期待を語る

新しいけど最後の挑戦 これ以上の舞台はないと思ってる(菊池)

――ここまでのオーディションで、印象的な候補生のエピソードは何かありますか?

菊池:具体的にはお伝えできないんですけど、アナウンサーの方も参加されていたり、消防士、公務員の方とか。あと、もともとこういう活動(アイドル)をしていましたという方も少なくないですし。結構バラエティに富んだ、さまざまなジャンルからの挑戦というのは感じてます。

佐藤:あとは多彩な方だったりとかね。言語もそうだし、マルチプレイヤーの方がいらっしゃったりとか、そういう多彩な候補生の方もいましたね。

菊池:あとは、想いが強すぎて感極まってしまう人とか、緊張で裏で泣いてしまったりだとか。(オーディション場の)裏のことは報告ベースでしかないですけど、そういう話を聞いたり。僕らももちろん責任を持って真摯に向き合っているぶん、候補生の皆さんも並々ならぬ想いで挑んでくれているんだなというのは、日々感じています。

――ティザーで3人が爆笑しているシーンがあったと思うんですけど、どういうところでああいうひと盛り上がりがあったんですか?

松島:一発ギャグとかモノマネとか、そういうことをやってくれる方がいるので、そこでツボにハマったらみんなで笑って(笑)。

菊池:返しが面白かったりとか、突発的な笑いは起きたりしますし。僕らも息を呑むパフォーマンスをその場でしてくれたりもするので、想像を超える感じというか。まだ2次なのでそんなに派手なことは起きないんじゃないかと僕らも思っていたんですけど、そんな予想を超えてくれるようなすごいパフォーマンスがあったりすると盛り上がったりします。基本的には緊張感は持っていますけど、圧迫面接でもないので。僕らの仲間探し、近い将来仲間になるようなメンバーを探しているので、その場で何かが起こった笑いもそうですし、盛り上がりというのは、僕らも正直に反応して、リアクションして、オーディションに臨んでいます。

――「仲間探し」ということで、あらためてtimeleszらしさ、新メンバーに求めるものを教えてもらえますか?

松島:質問として「これまでグループ活動をしたことがありますか?」「集団生活をしたことがありますか?」みたいな、協調性に対して僕らは聞くことが多くて。その部分は3人とも共通であるかなと思います。候補生のなかでも、個人で自分のアピールをするのは得意だけど、集団となるとすごく苦手意識があって、難しくなってしまう子(もいたり)。我々はやっぱりグループ活動なので、そこをうまくやれる子を探しながら、そのなかで個性を見つけていくということをしていますね。

菊池:timeleszの活動、timelesz自体にどれだけ想いがあるかとか、これから3次、4次と来年の頭まで続いていくものなのでそこで育んでいってもらうのはもちろんですけど、今この瞬間にどれだけtimeleszへの想いを向けてくれているのかというのはすごく大事にしています。先ほど松島も申していましたけど、僕らに対してはもちろんですけど、僕らってファンの皆さんあっての僕らなので。僕らにリスペクトを持ってくれているというのは、それ即ちファンの皆さんであったり、今まで一緒にやってきたメンバーだったりとか、今までの僕たちの歴史も含めて、ファンの皆さん込みで、Sexy Zoneおよびtimeleszに対してのリスペクトというところを僕らは大切にしてほしいなと思うので。(新メンバーが)入ってきてここから始まるというよりも、ずっとある物語のなかの、ずっとある歴史のなかのこれからなので。大事にしてほしいし、尊重してほしいなと思います。それは候補生たちだけじゃなくて、僕らもそうですし、僕らに関わってくれるスタッフもそうですし。忘れちゃいけないよねって、僕ら自身も話し合っている部分でもあるので、候補生たちにもちゃんと受け止めてほしいなって。想いをどれだけ寄せてくれるかというのは大事にしています。

佐藤:人間性とか品を感じる人を素敵だなと思うのかなと思っていて。たとえば、「timeleszを見たことがあります」「timeleszを見ていました」っていう言葉にはグラデーションがあって。テレビでパッと見ただけの方もいれば、このために勉強してきたという方もいれば、「ずっと好きだったんです」という方も、いろいろなパターンがあって。その言葉の奥を引き出して、「ああ、これだけ熱量があるんだ」「この人の言葉にはこれだけ品もあって嘘もなくて信頼できるな」っていう人が、「熱量がよかったよね」とみんなで感じているので、そういう人に仲間になってほしいし、いいメンバーになるんじゃないかなと思いながらオーディションをやっていますね。

――今審査を続けているなかで、新生timeleszがこんなふうにパワーアップできそうだなというような手応えだったり、希望を感じていることはありますか?

菊池:希望しか感じてないですね。

佐藤・松島:うん。

菊池:本当にいろんな可能性があって。僕らと歩んできた道のりは、特に候補生とは違うと思うので、そういうところでの刺激であったり違った文化とか、それを取り込んでいく面白さもありますし。一方で、僕らのグループもそうですし、会社の歴史もありますし、その文化を尊重してもらわなければいけないところではあると思うので、折り合いというか最大公約数というか、きっちり交点で結ばなきゃいけないなという責任感はあります。でも、それを一旦度外視にすると、すごく刺激的な日々を僕らも彼ら(候補生)に会って過ごしてますし、心が奮い立つ瞬間というのは本当に何度もこのオーディションのなかであるので。2次の時点でそうなので、3次、4次と進めていくと、関係値もできたりして、お互いの中身とかが見えてきた時にまた新たな化学反応が生まれるんじゃないかな、と。その点でも僕らは希望しかないなと思ってます。どうですか?

松島:同じですね。ツアー中にオーディションを開催できていることもデカくて。早くて来年には同じステージに立っていることをイメージしながら候補生とも向き合えているので、自分たちにない色を持っている子とか僕たちにはない才能を持っている子たちがたくさんいるので。視覚として見えてわかる才能もあれば、これまでの経歴、どういう人生を歩んできたのかという話を聞くのもすごく刺激的なので、面白いですよね。面白いし、楽しみです。

佐藤:新しい家族が増えるような感覚というか。そうなると楽しみも増えていくし。どうなっていくのかはわからないけど、メンバーの組み合わせとかコミュニケーションの形とかも広がっていったり、幅もメンバーが増えることによってどんどんどんどん増えていくと思うので。新しい家族が増える楽しみが、どんなところでこのグループの幅が広がっているんだろうっていうワクワク感がありますね。

――菊池さんが、オーディションを開催する時に「どの媒体で何をするか、放送するのか、まったく決まっていません」「もし興味があればお願いします!」と話されていましたが、Netflixでの配信が決まった心境というのは率直にいかがですか?

菊池:驚きました。最初は自分たちのグループのYouTubeで配信していくのかとか、新たなYouTubeチャンネルやSNSを立ち上げて発信していくのかとか、最初は大きく視野に入れて考えていたので、まさかあのドタバタの配信からNetflixさんが手を挙げてくださるとは、という驚きはありました。

松島:めちゃくちゃ大きなところが協力してくれるというありがたさを感じています。何よりも、我々のこれまでの歩みとともに、これから新しいグループを作っていくという過程を丁寧にいろんな人に観てもらえるというのは大きいですよね。きっとtimeleszを知らない方も、オーディションというもの自体が今すごく流行っているのでオーディションに興味がある方にも観てもらえるということで、事務所の歴史も含めてたくさんの方に観ていただけたら嬉しいなと思いました。

佐藤:驚きましたし、嬉しかったです。Netflixさんという味方にも背中を押していただけて、世界にも配信されるということなので、これだけ大きな規模感になっていってるというのがすごく嬉しいです。

――先日のライブ(横浜アリーナ公演)で菊池さんが「Sexy Zoneの夢、僕らの夢は3人で叶える」、新メンバーも含めて「5大ドームや国立競技場、チャート総なめもしていきます」と言っていましたけど、その手応えはいかがですか?

菊池:はい。全部うまくいきます。もちろん今までがダメだったわけではないんですけど。背水の陣ということもありますし、僕らとしても最後のチャンスだっていう部分もありますし、候補生のなかには「最後のチャンスだ」って発する人も多くて。僕たちにかけてくれる候補生もスタッフもいて、みんながある種、背水の陣として感じていて。でも、僕らは今始まったわけではないので。12年の歴史を背負いながらここからまた新たな挑戦――新しいけど最後の挑戦。これ以上の舞台はないと思ってる。候補生と会っている感触、みんなとやり取りしている感触で言うと、全部うまくいきます。

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