Little Black Dress「本当に夢のような日」 林哲司をゲストに招き名曲披露した『CITY POP NIGHT』第4回

 この後も、林哲司が手がけた名曲を披露。杉山清貴&オメガトライブの「SUMMER SUSPICION」カバーは、「キーを女性キーに変えたので、もし違和感があったらすみません」と、そんな前置きをするのもシティポップへのリスペクトの表れ。熱いサウンドに爽快感あふれるボーカル。まるで青い空に流れる一筋の飛行機雲のように、Ryoのボーカルがどこまでも真っ直ぐ響き渡る。そして本編ラストには、「松原みき「真夜中のドア~ Stay With Me」を披露。「近年のシティポップブームで、累計総再生数が世界中で6億回だそうです。林さん自身はどのように受け止めていますか?」と突然インタビューを始めたRyo、「すごくうれしいです。印税も入ってくるし(笑)」とユーモアたっぷりに返した林。「でもリリースから43年経っていますから、不思議なことです。どうしてなのか、僕にも分かりません」とコメント。「大先輩の皆さんの音楽を聴いていつも思うのは、続けるのが大事なんだということ」と話すRyoに、「それしかありません」と林。そんな大先輩のお墨付きを得て、時に切なく時に爽快に、パワフルに歌声を響かせたRyo。ちなみにこの日は、同曲をイメージしたオリジナルカクテル「Stay with me♪」も提供。フローラルな優しい香りと炭酸の心地よい刺激が、「真夜中のドア」の世界観を一層軽やかでオシャレなものに彩っていた。

 アンコールではステージ後ろのカーテンが開き、六本木の街の景色をバックに、林哲司によるシティポップナンバーが繰り広げられた。竹内まりやの「September」は、「一緒に歌ってください」とRyo。ポップなサウンドに乗せて会場には手拍子と一緒に口ずさむ歌声が広がり、まさしく会場が一つになった瞬間だった。Ryoの「まだまだ行きますか!」の呼びかけに、「行きましょう!」と林。彼の名曲の一つ、杏里の「悲しみがとまらない」を披露。観客は手拍子をしながら体を揺らし、目を閉じて一緒に歌う人もいた。

 そして最後は、林哲司が作曲した「逆転のレジーナ」で、昭和から一気に令和へ。「真夜中のドア~ Stay With Me」や「悲しみがとまらない」にも通じる、アップテンポの爽快感とキャッチーなサビが魅力の同曲。時代と時代をつなぐ架け橋のような同曲を、パワフルに歌い上げてライブを締めくくった。

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