LE SSERAFIM ソロインタビュー Vol.5:HONG EUNCHAEを進化させた言葉「恐れることなく賢く立ち向かう人に変えてくれた」
SAKURA&KAZUHAに教えてもらった日本語も「もっとたくさん学んで上手になりたい」
――最新作品でもある3rdミニアルバム『EASY』は、メンバーの内面にフォーカスを当て、素直で人間的なLE SSERAFIMを見せたミニアルバムで、これまでのコンセプトでもあった“強さ”もありつつ、正直な姿や内面の悩みも垣間見えました。初めて強さの裏側/根源を見せた作品でしたが、活動を振り返るとグループの“強さ”や“強み”はどこにあると思いますか?
HONG EUNCHAE:メンバー全員が上手くやり遂げたいという情熱がいつも溢れているので、果てしなく挑戦し、もっとうまくできるように練習を重ねています。このような部分でわたしも刺激を受けていますし、歌やパフォーマンスで感じられる本当に強い姿というのは、すべてこうした努力の積み重ねで自然に表現されているような気がします。わたしもメンバーや周りの支えてくださる方々の影響をたくさん受けながら、もっと努力して成長していきたいです。
――1stスタジオアルバム『UNFORGIVEN』収録のファンソング「피어나 (Between you, me and the lamppost)」はメンバー全員で作詞に参加されましたが、3rdミニアルバム『EASY』ではメンバーそれぞれが作詞を手掛け、HONG EUNCHAEさんは「We got so much」の作詞に参加しました。この楽曲ではFEARNOTへの感謝が綴られていますが、デビュー後、初めてFEARNOTと対面して自分を応援してくれる人を初めて前にした時の思いを振り返って教えてください。
HONG EUNCHAE:実際に人生を生きているなかで、自分ではない他の誰かを心から応援するということは本当に簡単なことではないと思っています。応援して愛してくださる方々を見ると本当に感謝の気持ちでいっぱいになりますし、わたしを好きになってくださったことを絶対に後悔させないようにしたいという責任感も感じます。わたしがまずはもっと素敵で良い人になろうといつも心に決めて活動しています。
――2023年は『UNFORGIVEN』のカムバックをはじめ、初の単独ツアー、全英語詞シングル「Perfect Night」リリースからアメリカでの活動、また日本デビューを経て2年連続での『NHK紅白歌合戦』の出場など、活動の幅が広がった年だったと思います。振り返ると、どのような一年でしたか?
HONG EUNCHAE:本格的にたくさんの地域にいらっしゃるファンの方々にお会いすることができた昨年のツアーが印象に残っています。日本では地域ごとに異なる方言を学んで、SAKURAさんとKAZUHAさんに少しずつ単語を教えてもらったのも覚えています。一言ずつ覚えた単語を話した時、ファンの方々がとてもよい反応をしてくださったのが記憶に残っていて、もっとたくさん学んで上手になりたいという想いが強くなりました。
――今年の活動としては、先ほどの通り3rdミニアルバム『EASY』でのカムバック、そしてアメリカでも活動しました。大きなステージを前に、プレッシャーや負担を目の当たりにしたり、『コーチェラ』だけで披露するパフォーマンスも準備し、その期間はとてもたいへんな期間でもあったと思います。準備期間でいちばん意識したことは何でしたか?
HONG EUNCHAE:ファンの方々だけではなく、たくさんの音楽を楽しむ方々にお見せする機会だったので、多くの観客の皆さんに心から楽しんでいただけるステージを作るのがいちばん難しかったです。たくさん悩んで、練習しながらメンバーたちとも会話を重ねました。
――本番ではナイル・ロジャースとの共演や未発表曲「1-800-hot-n-fun」の初披露、バンド編成でのパフォーマンスなど、初めて尽くしのステージでもありました。個人的なハイライトを教えてください。
HONG EUNCHAE:観客の方々がわたしたちのステージを見ながら一緒に踊って歌ってくださる姿が忘れられないです。わたしたちの歌や韓国語を知らなくても、その瞬間を心から観客の皆さんが楽しんでくださったのが本当に最高なハイライトだったと思います。
――『コーチェラ』では「ルイ・ヴィトン」のカスタムメイドの衣装も話題となり、衣装はLE SSERAFIMの世界観を拡張させるひとつの大きな役割を担っていると思います。それぞれの個性を活かすステージ衣装へのこだわり、衣装を着ると切り替わるスイッチなど、メンバーの皆さんにとっての衣装はどのような存在ですか?
HONG EUNCHAE:衣装もステージを完成させるのに本当に重要なポイントだと思っています。不思議なことに、素敵で華やかな衣装を着ると、さらに自信が生まれる気がします。