BE:FIRST、Number_i、King & Princeら振付を多数制作 ダンサーチーム“RHt.”が求められる3つの理由
このように、3人とも挙げればきりがないほどの実績を持っている。まだ全員20代であるにも関わらず、この輝かしい実績を見ると若い才能を感じざるを得ない。そんな彼らがこれだけ求められる理由はどこにあるのだろうか。
まずは、大前提となるのは「たしかなクオリティがあること」だろう。昨今、グループアーティストの振りはヒップホップが主流だ。RHt.のメンバーは幼少期からヒップホップに慣れ親しんでおり、国内外での実績もある。そんな彼らがクオリティの高い振付を作れるのは言わずもがなであろう。そして、教える側としてのキャリアもあるため、ダンサーレベルほどスキルがないアーティストへの指導もお手の物のはずだ。実際、クリーンに教えられるかどうかで受け手側の理解度も違ってくる。単にハイレベルな振りを考えるだけでなく、こうした細かな部分もケアできるからこそ依頼が寄せられているのだろう。
もう1つは、「振付をするアーティストと年齢が近い」ことを挙げたい。昨今、アーティストとダンサーの境目が近くなってきており、アーティストの中にも元ダンサーだった人も多い。例えば、元世界大会優勝ダンサーという背景を持つBE:FIRST・SOTA。彼は、ReiNaとダンサー時代からの知り合いな上、KAITAとKing & Prince・髙橋海人と幼少期からダンスで切磋琢磨してきた仲だ。こうした深い関係性がもともとなかったとしても、同世代のダンサーであるRHt.のメンバーたちとであれば、アーティストも積極的にセッションをしながら振りを深堀りしていけるのではないだろうか。
そして、「コレオに対する思いを語ってくれる」という点も理由に挙げられそうだ。彼らはInstagramなどのSNSで、どういった意図でコレオを作ったかを語ることも少なくない。例えば、King & Prince「moooove!!」の振付をしたKAITAは、「“王道かつオシャレなハイブリッドHIPHOP”をテーマに“海人の内側から出る熱い情熱パワー”、“廉の持っているクールでしなやかな妖艶さ”、それぞれの違った良さをそのまま引き出せるような作品作りを意識しました。その化学反応で2人のKing & Princeにしかできない新境地を開拓、提示できるような作品ができました。2人の長年積み重ねてきたものがそれぞれ色濃く詰まっているからこそできた作品だと感じています」と投稿している。こうした投稿は、ファンにとってもより深く作品を紐解くヒントになり、楽曲の盛り上がりのきっかけにもなっているはずだ。
もちろん、他にも様々な理由があるだろう。この先も彼らが携わる作品はまだまだでてくるはずだ。そして最近ではダンサー、振付師として以外の活動もし始めているメンバーもいる。10周年を経て、まだまだRHt.の活躍の幅は広がっていきそうだ。
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