ROIROM、自身の物語を映し出した「CLASSIC WAVE」バイラルヒット 普遍的なポップスに刻む“ファンとともに進む決意”
Viral Hits Focus
話題のバイラルヒット曲を毎週収録するSpotifyによる日本向けエディトリアルプレイリスト「Viral Hits Japan」(※1)。同プレイリストより、本記事ではROIROM「CLASSIC WAVE」をピックアップする。
「CLASSIC WAVE」は、本多大夢と浜川路己によるアイドルデュオ ROIROMのメジャーデビュー曲であり、彼らにとって新たなスタートを告げる1曲である。
ROIROMは、結成に至るまで、さらにここまでの歩み自体がほかのボーイズグループとは異なっている。二人はtimeleszの新メンバーオーディション『timelesz project』への参加を通じて注目を集めた。その後、デュオとして活動する道を選択。オーディションを通じて獲得したファンダムを土台に、自らユニットを立ち上げ、ファンとの関係を築きながらメジャーデビューへとたどり着いた。
その過程は楽曲にも表れている。2025年のプレデビュー期間中に発表された「Dear DIVA」や「My Princess」は、いずれもラブソングという形をとりながら、ファンとの絆をテーマにした作品だった。繊細でミニマムなトラックにラテンのフレーバーを感じさせる「Dear DIVA」では、二人のボーカル力が際立つ。洒脱なコード進行と浮遊感あるトラックが特徴の「My Princess」は、ラップ的なアプローチの多彩さや声音の使い分けによって、楽曲に豊かなグルーヴを与えていた。
そして、軽やかなシンセサウンドと優雅なメロディを軸にしたデビュー曲「CLASSIC WAVE」は、〈はじめようか/二人だけで〉というフレーズで幕を上げ、終盤には〈はじまったら/止まらない〉〈感じるまま/ついてきなよ/全部くれよ〉と歌う。メロディの高低差もあり、譜割りも複雑。そんな曲をファルセットなどのスキルを自在に操り、安定して聴かせる個々のボーカル力も聴きどころだが、ユニゾンパートが随所に散りばめられているところがいい。フレーズの途中から1単語、2単語だけをユニゾンで重ねるというパターンもある。これは、それぞれのリズム感と呼吸が高いレベルで一致していなければ成立しない表現だろう。加えて、同曲のMVで二人は細かなステップやキレのある動き、巧みな視線の使い方も含め高いダンスパフォーマンスを展開している。サウンドで強さを演出するのではなく、ダンスによって楽曲の強度をより高めている。
さらに重要なのは、「CLASSIC WAVE」がROIROM自身の物語を歌っている点だ。プレデビュー曲がファンへ向けられた作品だったとすれば、本曲は二人がファンとともに未来へ進んでいく決意を描いた楽曲として提示されている。タイトルにある“CLASSIC”も、単なる懐古ではなく、流行に左右されない普遍的なポップスを目指していることを示している。
本多と浜川は、デビューミニアルバム『CLASSIC WAVE』の収録曲「AYE」では作詞にも参加し、自らの言葉で物語を紡ぎ始めている。物語を紡ぐのは自分たちであり、そしてそこにはファンダムの存在が必要不可欠なのだと、彼ら自身も実感しているのではないだろうか。
※1:https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1DWZZbpkxU5t9L?si=9192b7b925a24d87


























