めいちゃんの活動休止に寄せて 仲間との活動、シーンへの貢献……歌い手として駆け抜けた13年
盟友とのグループ結成、スタジオ設立も話題に
冒頭にもある通り、めいちゃんは歌い手を始めとしたアーティストとのコラボも印象的だ。彼が憧れの存在として慕う歌い手 GeroとともにYouTuberグループ・肉チョモランマとして様々な企画に挑戦したり、親交の深い歌い手 あらきとラッパー nqrseと3人でユニット・あらなるめいを結成し、コラボ楽曲の投稿や配信を行ってきた。両グループともに人気を博しており、肉チョモランマでは、グループ名義でのイベントをぴあアリーナMMで開催し、あらなるめいでも幕張メッセでイベントを2日間にわたり開催している。
また、めいちゃんは“ハチャメチャ”をテーマにしたレコーディングスタジオ「HACHAMECHA STUDIO」を独自に設立したことでも話題となった。告知動画(※1)では、若手歌い手やネットシンガーが抱える録音環境や機材への悩みを解決するべく準備を進めていたと語っている。彼自身、レジェンドと称される歌い手や仲間の背中を見てここまで歩みを進めてきたからこそ、若手が抱える悩みを人一倍理解しているのだろう。2024年6月時点で、歌い手のピコや吉沢ぽわ、Vsingerの帝斗が実際に当スタジオでレコーディングを行っている。
6月16日のさいたまスーパーアリーナ公演で大団円を迎え、活動休止とはなるが、7月17日には自身のパーソナルな部分を詰め込んだというアルバム『やきそばパン』のリリースを控えている。また、楽曲「シャッターチャンス」で7月より放送されるアニメ『2.5次元の誘惑』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマを担当するなど、彼の歌声はまだまだ多くの人へ届いていく。筆者は活動休止前の最終公演に参加したが、そのなかでめいちゃんは「必ず戻ってくる」と、観客に向けて決意の言葉を強く叫んでいた。彼は東京ドームでライブを開催することを目標に掲げており、大舞台のステージに立つまで、めいちゃんの物語は終わらないだろう。なにより、気分屋なめいちゃんのことだ、突然我々の前に姿を現すかもしれない。
“太陽は沈むが、また昇る。”――彼がまた「めいちゃん」として日の出を迎えるその日を、心待ちにしたい。
※1:https://youtu.be/zzEf09EJaaA?si=eAkC42V_Tl1CohJd