M!LKはファンにとっての“HERO”であり続ける デビュー10周年に向かうぴあアリーナ公演

 ここで、この日初めてのフリートークでのMCパートに。そこでは佐野が「推しの名前呼んでみて?」とリクエスト。その声を聞いたメンバーはみ!るきーずの勢いに驚いたようで、話題を振った佐野本人も「今日イチの声、今日イチうるさい(笑)」と嬉しそうにツッコんでいた。また、曽野が立ち見席にいる、み!るきーずたちに「舐めんなって言ってやれ!」と焚き付けると、ファンは声を合わせて「舐めんなー!」と一言。その一言は予想以上の圧を感じさせたようで、曽野はセンターステージまで走っていき「怖い怖い! そんなに普段口悪くないでしょ?」となだめる一幕も。み!るきーずとメンバーとの信頼関係を感じさせる内容のフリートークが終始展開されていた。

 そんなわちゃわちゃとした雰囲気の直後で披露されたのは、バラード曲「交差点、信号、君と僕」。歌詞がスクリーンに流れる中、しっとりと想いを込めて歌い込む5人にファンは食い入るようにステージを見つめていた。続けて「最愛」を塩﨑、曽野、山中が、「何処へ」を佐野と吉田がユニット形式で披露。「何処へ」では終盤、センターステージの真ん中で向かい合いながら歌う際、少し恥ずかしそうに笑い合う2人の姿が見られた。

 ここでメンバーは、オープニング映像と同様のコスチューム、山中は医者、曽野はジムのインストラクター、塩﨑は小学生、佐野はパイロット、吉田は蕎麦屋の姿で登場。山中が「愛が足りない」と言ったことをきっかけに、メンバーと山中の愛を確かめ合うミニゲームが行われ、「Amore~僕は君に愛を叫ぶ~」へと繋げた。

 続けて披露された「May」では、“HERO”っぽさ漂う黒とオレンジの衣装でステージにカムバック。ボスから地球に迫る危機が隕石の接近であり、「君たちの能力と団結力にかかっている」とミッションを与えられたストーリーに準えて、ソロダンスを披露。佐野がダイナミックにバク転して見せると、観客からは大きな拍手と歓声が上がっていた。そして、メンバーの頑張りもあり、隕石は爆発音とともに破滅。パフォーマンスへと続いた。

 クールで艶やかなナンバー「Kiss Plan」で再び大人の魅力を見せた後のMCでは、観客に再び声出しを求める一幕も。そこで吉田が彼の大事にしている言葉「チェスト!」と叫ばせようとすると、佐野は「そんなんじゃ、やりません!」と大声で反論。ファンと他のメンバーの笑いを誘っていた。

 和やかムードの中、本編ラストを飾ったのは「ピースサイン」。〈目の前の君のために〉〈全力で頑張ってみる〉と歌うその姿は、M!LKがみ!るきーずにとって“HERO”であることを証明しているかのようだった。最後は会場全域をゆっくりと見渡すように練り歩く5人。「みんな今日は楽しめた? これからも幸せ届けていくからよろしくね!」と弾けるような笑顔で手を振りステージを去っていった。

 M!LKとみ!るきーずの間では、もはや恒例となっているアンコールの呼びかけ「もう1杯」が響き渡る中、トロッコに乗った5人が「桜咲く頃には」で再登場。「テルネロファイター」の曲中では、ステージ上で新しいヒーロースーツに生着替え。ラストは「ハピダン」で、再び空を舞いステージは幕を閉じた。

 この翌日、M!LKは10周年を記念したM!LK初のアリーナツアー「10th Anniversary M!LK ARENA TOUR 2024『I CAN DRINK!』」の開催を発表。デビュー曲「コーヒーが飲めません」で〈I can't drink〉と歌っていたM!LKが10年の時を経て『I CAN DRINK!』というツアータイトルを掲げるとは、感慨深いとファンの間でも話題だ。“できる”ことが増えたM!LKが次なるステージを見せてくれることを楽しみにしたい。

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