aespa、「Supernova」で新記録樹立なるか? 世間の注目が集まる中、新しいコンセプトで勝負
aespaが5月13日、1stフルアルバム『Armageddon』(5月27日発売)より、ダブルリード曲「Supernova」を先行リリースした。
aespaといえば、ADORの代表取締役ミン・ヒジンが4月に開いた会見で彼女らについて触れる場面があり、韓国を中心に思いがけない形で注目を集めた。そんな中、aespaが今回リリースした新曲「Supernova」は、各種チャートやランキングで圧倒的な存在感を示している。所属事務所が公表したところによると、「Supernova」は韓国の主要音源チャートであるMelOnをはじめ、FLO、genie、Bugs!などで1位を獲得。また、日本の音源配信プラットフォームであるAWAのリアルタイム急上昇ランキングで1位に入ったほか、中国の大手音楽プラットフォーム・QQ MUSICのデジタルアルバム売上ランキングや、タイ、ベトナム、ブラジル、フィリピン、サウジアラビア、オマーン、コロンビアなどのiTunes トップソングチャートでも1位にランクインを果たした。
最近のK-POPシーンではイージーリスニングを意識した楽曲が数多く生まれている中で、「Supernova」のようなaespaらしい独自路線を追求した楽曲が支持を集めているのは、特筆すべきことであるように思える。
「Supernova」は、aespaがデビュー時から追求してきた「KWANGYA」(荒野)から発展し、「多元宇宙」という新たなコンセプトを展開した楽曲である。歌詞に描かれているのは、「別次元の扉が開かれる」ということ。MVでは、メンバーが超人的な力を持っている謎の存在として描かれており、新しいコンセプトも作り込まれた世界観とともに表現できている。
サウンドも秀逸だ。今作は、これまでのaespaのタイトル曲に多い「特定の分野に収まりきらないジャンルレスな楽曲」という特徴を踏襲しながらも、重みのあるキックとベースを中心としたミニマルなダンスナンバーに仕上がっている。ただ、ミニマルとはいえ、サウンドは細部までこだわりをもって作り込まれており、主軸となるメロディラインの背後に流れるシンセサイザーの音や、メンバーの重なる歌声に施されるリバーブなどが、今作のSF的な世界観を表現するのに高い効果を発揮していると感じる。そうしたサウンドは何度聴いても飽きが来ず、むしろ中毒性は抜群。アルバムリリース前からすでに何度もリピートして聴いているというファンも多いのではないだろうか。