春猿火、“魂”を燃やした圧巻のパフォーマンス 「シャーマニズム」シリーズ完結で次のステージへ
ライブは後半戦、2人目となるゲスト ASOBOiSMを迎え、「春猿火自由律セッション」を披露する。それぞれ戦場の異なる2人だが、リアルとバーチャルの境界など感じない、聞き心地の良いセッションを奏でた。続いてステージには、自身の音楽的同位体 羽累(HARU)が姿を現し、ナナホシ管弦楽団による「ピトフーイ」を共に披露。時折顔を付き合わせて激しく言葉をぶつけ合う姿からは、彼女らの歌唱表現力の豊かさが感じ取れた。怒涛のゲストパート最後の1人は、春猿火と同じくV.W.P(Virtual Witch Phenomenon)のメンバーであるヰ世界情緒。コラボ楽曲「CALL」を息ぴったりに歌い上げた。楽曲前のMCで見せたあどけなさから一変、圧倒的な歌唱力でフロアを熱狂へと誘った。
ゲストとの共演を終え、いよいよライブもクライマックスへ突入する。新衣装「纏 其ノ特 紅九紋龍」を身に纏い、重厚なサウンドと共に世界を掴む「META」、過去を憂うチルな楽曲「砂時計」、アコースティックギターと共に夜の静寂を奏でる「room wear」といった新曲を立て続けに披露した。最後のMCでは「シャーマニズム」シリーズを通しての主題であった「オリジンと春猿火が1つになること」が叶ったことを語る。途中、言葉に詰まる場面もあったが、「これからも一緒に歩いていこう。ゆっくりでいいから」と言葉を紡いだ。本公演全24曲の集大成として披露されたのは、自身のルーツや本音を赤裸々に綴った「身空歌」。バーチャルな存在でありながらも、そこにいた“春猿火”には、確かな魂が宿っていた。
以上をもって「シャーマニズム」シリーズ完結を迎えた春猿火。1つになった彼女たちは、このステージを出発地点として歩みを進めるのだ。ライブ終了後には、エンドロールに流れた新曲「巫女」のリリースや『神椿横浜戦線 IN パシフィコ横浜』の開催など、様々な情報が解禁となった。「音楽の巫女」として新たな旅を始める春猿火の姿を、今後も観測していきたい。
CIEL、1stライブ『空想劇-神椿市伍番街-』VRChatにて開催 花譜、春猿火らが紡いだ物語の外伝に
KAMITSUBAKI STUDIO/PHENOMENON RECORD所属のバーチャルシンガー CIELが、5月18日にVRC…
バーチャルラップシンガー 春猿火、2ndアルバム『心獣』より「声帯学」Yazhirushiが手がけるMV公開
バーチャルラップシンガー 春猿火の2ndアルバム『心獣』より、「声帯学」のMVが公開された。 春猿火 #44 「声帯学」【オリ…