星街すいせい「ビビデバ」、バイラルチャートイン ボーカルスキルを存分に感じられる難曲
Viral Chart Focus
Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの4月10日付のTOP10は以下の通り。(※1)
1位:ILLIT「Magnetic」
2位:808「You」
3位:ME:I「Click」
4位:星街すいせい「ビビデバ」
5位:Miyauchi「Swag」
6位:ILLIT「Lucky Girl Syndrome」
7位:Travis Japan「T.G.I. Friday Night」
8位:to HEROes「Be on Your side」
9位:Artemas「i like the way you kiss me」
10位:ILLIT「Midnight Fiction」
今回は、星街すいせい「ビビデバ」をピックアップする。3月23日にデジタルリリースされた「ビビデバ」は、4月8日付デイリーバイラルチャートに4位で初登場をして以降、10位以内をキープしている。星街は、VTuber、バーチャルシンガーだ。バーチャルアーティストといえば、2023年の『第74回NHK紅白歌合戦』に、アバターの姿で初出場を果たしたすとぷりの存在も記憶に新しい。VTuberに歴史を振り返ると、2016年にキズナアイが活動を開始し、翌年2017年にYouTube登録者が100万人を突破。その後、海外へも進出し、キズナアイのみならず、VTuberという存在も一般的になった。活躍の場は配信のみにとどまらず、企業CMなどにも出演するようになり、内閣府も宇宙開発利用大賞PRキャラにVTuberの宇推くりあを起用している。
星街は、永遠の18歳・高校生アイドルとして、2018年に活動をスタート。2020年には中国のニコニコ動画とも称される“bilibili”でも星街彗星の名義でライブ配信を開始している。初音源の発表は2020年で、同年3月に行われた3Dモデルの披露配信では、オリジナル曲とカバー曲を歌い、全編ライブ形式で配信。ライブ配信の最大同時接続者数は約5万5000人を記録し、Twitter(現X)ではトレンド世界1位を獲得したことに加え、安定した高い歌唱力も話題となった。2021年以降は、ハイペースでデジタル音源を発表。これまで『Still Still Stellar』(2021年)、『Specter』(2023年)と2タイトルのフルアルバムをリリースしているが、両作品ともにオリコン週間デジタルアルバムランキングおよびBillboard JAPAN ダウンロードアルバムチャート「Download Albums」で1位を獲得している。さらに2023年にはVTuberとして初めて「THE FIRST TAKE」に登場するなど、次から次へと“VTuberとしての初”という記録を打ち立てている。