EXILE HIROが近畿大学卒業式で贈った言葉 人生の主役として夢を持つことの尊さと情熱

 EXILE HIROとFANTASTICSのメンバーが登壇した『令和5年度 近畿大学卒業式』のアーカイブ映像が4月3日、同大学の公式YouTubeチャンネルで公開された。毎年、各界で活躍する著名人がスピーチを行っている近畿大学の卒業式。今年はLDH JAPAN代表取締役会長兼社長CEO兼CCOのEXILE HIROがその大役を務め、社会へと羽ばたいていく大勢の卒業生に対し、夢を持つことの尊さと、自分の人生を“主役”として精一杯生きていくことの大切さを熱く語った。

EXILE HIRO氏 卒業式スピーチ「人生の物語は、いつだって自分自身が主役」|令和5年度近畿大学卒業式

 「こういう場所で登壇して話すのは生まれて初めての経験」と前置きした上で、卒業生への手紙を広げ、メッセージを語り始めたHIRO。「全員主役」というLDHがエンタテインメントを創造する際に大切にしているテーマに触れ、学生がこれから歩んでいく人生について「いつだって自分自身が主役」「楽しいこと、苦しいこと、辛いことや悲しいことがあったとしても、自分自身の生き方に自信と誇りを持って、思い切りこれからの人生を演出して楽しんでほしいと思います」とエールを送った。

 そして、HIROは「夢の持つ力」にも言及。FANTASTICSのメンバーで、2018年に22歳で夭逝した中尾翔太の生き様に触れながら、夢は辛いことにも立ち向かうパワーとなり、仲間や未来につながる「人生の物語の大きなテーマ」になること、「夢はファンタジーではなく、未来を切り拓く、リアルな力になる」ことを力を込めて語りかけた。

 アーカイブ映像に映し出された卒業生の表情を見ていると、上述のようなHIROの実感のこもった言葉の数々は彼らの琴線に触れ、何らかの気づきを与えたようである。そして、SNSでの反響を見ていると、近畿大学の卒業生だけでなく、もっと幅広い世代に対してHIROのメッセージが刺さっていると感じる。実際、XやYouTubeのコメント欄には、「HIROさんの挨拶、素敵だった。(大学卒業から)だいぶ遠くなった世代だけど、すごく心に響いた」「HIROさんと(佐藤)大樹くんのメッセージ。心に響きました」といった書き込みが見られた。

 自分の人生の主役は“自分”。そして、自分の行動次第で、人生の物語をいかようにも輝かせることができる。この事実に気づくのは、実は意外と難しいことだったりする。筆者の人生を振り返ってみても、人生の主導権を自分で握って生きていくとはどういうことか、22歳の頃はまだよく理解し切れていなかった。夢や理想を描き、思考と行動を繰り返すことで道が拓け、自分らしい生き方を形作っていけるのだということに気づけたのは、恥ずかしながらほんの数年前のことである。大学卒業という節目の時に、HIROのメッセージに触れることができた若者たちは幸いだと感じる。きっと彼らは、それぞれの新たな生活の中で、自らの人生を着実に歩み始めることができたはずである。

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