LE SSERAFIM、NewJeansに次ぐHYBEガールグループ ILLITに感じた飛躍の予感 デビューショーケース開催

 2024年も新人グループの台頭がめざましい。HYBE LABELSのひとつであり、ENHYPENも所属するBELIFT LABから3月25日にデビューした5人組ガールグループ・ILLITが、1stミニアルバム『SUPER REAL ME』のリリースに先駆けて、同日に韓国でデビューショーケースを開催した。

 YUNAH(ユナ)、MINJU(ミンジュ)、MOKA(モカ)、WONHEE(ウォンヒ)、IROHA(イロハ)からなるILLITは、LE SSERAFIM、NewJeansに次いでHYBEが誕生させた3番目のガールグループ。昨年放送のサバイバル番組『R U Next?』で実力とスター性が証明された最新鋭のメンバーで結成された期待の新人だ。ブランドフィルムは公開2日で200万回再生を記録し、デビュー前からパリで「Acne Studios」のファッションウィークに参加し、K-POPアーティストとしては初めてグローバルキャンペーンモデルに抜擢されるなど、世界から注目を集めている。

 デビュー当日を迎えたメンバーは、「いよいよデビューすることができ、嬉しくてドキドキしています」(IROHA)とコメント。また、「長年の練習生の期間で準備したことを披露することができて幸せです」(MINJU)、「小さい頃からダンスや歌が大好きでしたが、ILLITのメンバーとして披露することができて本当に幸せです」(YUNAH)と、夢にまで見たデビューを噛み締める姿も窺えた。

 「ILLIT」というグループ名は、自主的で積極的な意志を示す「I WILL」と“特別な何か”を意味する代名詞「IT」が結合したもの。ふたつの単語のあいだに入る動詞によって、何でもできる、何にでもなれる潜在力と期待感を持っていることを意味している。「私がやりたいことも皆さんにお見せしたいことも本当に多いですが、“何でもできる”という意味のあるチーム名が私たちにぴったりだと思います」(MOKA)、「各自の個性と色がはっきりしていますが、今後見られるシナジー効果を感じさせるようで本当に気に入りました」(WONHEE)と、メンバーもこの先をともにする名前に誇りを持っていることが伝わってくる。

 今回リリースされた1stミニアルバム『SUPER REAL ME』は、ありのままの素直で自由な姿のリアルな10代のストーリーを描いた作品。制作にはHYBEのバン・シヒョク統括プロデューサーも携わり、「責任感を持ってステージに臨みなさい」とメンバーに声をかけたり、練習の様子を収めた映像へのフィードバックを投げかけたりしたそうだ。なかでも「Magnetic」には、リアルな10代の感性を盛り込むため10代のプロデューサーも参加。YUNAHは、「私たちのグループの色を考えながらバンプロデューサーと曲の準備をしてくださったと聞いています」とコメントした。

 「Magnetic」は、好きな誰かに向かって駆け走る、率直で堂々とした10代の気持ちを表現した楽曲。耳を引く面白いメロディが多いなかでも、予想外のメロディと好きな君に向けたときめく気持ちを〈super 이끌림〉(惹かれる)という歌詞で表現したという。関連して、MOKAは「Magnetic」のポイントダンスを紹介。「全区間がポイントダンスになれる曲」としながらも、特にポイントとなる“Magneticダンス”について、「好きな人に惹かれる気持ちを磁石で表現しました」「〈You You You You like it's magnetic〉という歌詞に合わせて、指でN極とS極を作ってつけたり外したり、磁石を表現したダンスです」と説明。楽曲全体を通じてまるで磁石のように相手に引き寄せられる様子が描かれていることを明かした。メンバーの面白い部分が反映されているという“ブンバンダンス”(붕방 댄스=楽しくて飛び跳ねている様子)も見逃せない特徴だ。

 続けて紹介した「My World」は、「中毒性があるので、聴く方がILLITの世界にのめり込む感じがする」というYUNAHの言葉通り、聴けば虜になるメロディが印象的。WONHEEも「私たちが直接見て経験する世のなかを歌詞で表現した曲で、突拍子もない姿がたくさん反映されている」と話していた。

 ショーケースでは前述の「Magnetic」「My World」をパフォーマンス。IROHAは「ILLITになってから初めてのパフォーマンスなので上手くなりたい気持ちで準備しました。『R U Next?』の舞台よりもっと緊張しました」と語っていた。

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