chilldspotの輪郭がより色濃く浮き彫りに ワンマンツアー『模様』で示したEPの完成形

chilldspot『模様』ツアーファイナルレポ

 EPの世界観を表現したコンセプチュアルなライブ前半が終わり、ライブ後半はchilldspotの「ライブの楽しさ」にフォーカスを当てたセットリスト。「まどろみ」は、mabanuaがプロデュースを務めたナンバー。弾けるようなメロディと軽快に鳴らされるハンドクラップが心地いい。

chilldspotライブ写真(撮影=Kana Tarumi)

 ハンドマイクでステージを練り歩きながら、随所でコール&レスポンスが起きた「supermarket」、軽やかなギターのカッティングが印象的な「full count」とその後も人気曲を次々たたみかけていく。「ひるねの国」に続く「Groovynight」では、「みんな歌える?」とシンガロングを促し会場は一体感に包まれた。

 「東京、調子どうですか? まだ行けますか? まだまだまだまだ行けますか?」と比喩根がオーディエンスを煽り、「Like?」のサビではみんな揃って飛び跳ねる。そして本編ラストは、「Don't lose sight」で〈I love myself〉〈Don't lose sight, yeah〉というフレーズを全員で歌い、再び会場は一つに。鳴り止まぬアンコールに応え、「BYE BYE」を歌ってこの日のライブに幕を下ろした。

 「BYE BYE」では、〈私今大声で歌っているの〉という歌詞を〈私今Zepp DiverCityで歌ってるの〉と超早口で言い換え、無邪気に笑う比喩根。その歌声で、一瞬にして会場の空気を変えるカリスマ性を持ちながら、天真爛漫な一面ものぞかせる彼女はもちろん、玲山も小﨑も前回のワンマンよりパフォーマンスに磨きがかかり、chilldspotというバンドの輪郭がより色濃く浮き彫りになった一夜だった。

chilldspotライブ写真(撮影=Kana Tarumi)

■セットリスト
1.Girl in the mirror
2.遠吠え
3.crush
4.Heart Jack
5.未定
6.キラーワード
7.ネオンを消して
8.シーン
9.music
10.愛哀
11.まどろみ
12.supermarket
13.full count
14.ひるねの国
15.Groovynight
16.Like?
17.Don't lose sight

En.BYE BYE

chilldspot オフィシャルサイト

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