BTS SUGAを周囲が応援したくなるのはなぜ? 独りよがりではない本当の“強さ”
BTSのSUGAが持つ魅力に、凛とした“強さ”を挙げたくなる。BTSの中では、最年長のJINに続いて年長組としてグループを牽引してきたSUGA。音楽制作の面においても、そして落ち着きのある存在感から精神的な面においても、メンバーから頼りにされてきた印象だ。
そんなSUGAも“末っ子”の顔を見せる瞬間があると聞いて、少しホッとしたような気持ちになった。それは2月5日に公開された、SUGAがMCを務めるBTS公式YouTubeチャンネルのトークコンテンツ『SUCHWITA(シュチタ)』にて披露された新しい一面だ。
この日のゲストは、俳優のイ・ソンギョン。2人が知り合ったのはおよそ3年前、世界的なパンデミックによって多くのエンタメがストップした時期だったそう。BTSとして予定していたスケジュールが「何ひとつできなかった」というSUGAは、Agust D名義でのミックステープ『D-2』の制作に取り組んでおり、家に籠もっていたと振り返る。そして、「自分の感情を整理して文字にして書き綴るタイプ」であるSUGAは、当時「底の果てまで下がっていた」というのだ。
そうしたタイミングで、プロデューサー・Rocoberryを中心とする仲間たちを通じて出会ったのがイ・ソンギョンだった。いつもポジティブなオーラで明るく振る舞うイ・ソンギョンと、年2回ほどしかハイテンションの日がないというSUGAとでは、まさに正反対の性格。「仲良くなるようには思わなかった」というのが当時のSUGAの本音だったようだ。
そんなSUGAの警戒心を解いたのは、彼を応援したいというイ・ソンギョンらの温かな気持ちだった。奇しくも、そのときに集まったメンバーは年齢的にもキャリア的にも、SUGAより年上ばかりであったことから、「SUGAさんは最高、うちの末っ子は最高!」と言い続ける“応援団”になったのだそう。
「BTSでは年長組の役目でしょ? 責任感を持っていつも中心的な役目をしていて、そういう性格でもあるから。誰かに“よしよしされる“立場でもないし」と、日頃SUGAが背負っているものの大きさを察した仲間たち。「BTSが何かリリースしたときには、もっと褒め称えてあげたい」「とにかく何もかも許されて、とにかく応援されて、とにかくお世話されるのが末っ子」「SUGAさんは年上じゃなくて、末っ子で最高なんだよ!」と、SUGAを徹底的に盛り上げる形で打ち解けていったのだという。
SUGA自身も「何かのグループ内で末っ子になったのは初めてでした」と少し照れくさそうに笑う。その自然な笑顔に、決して表面的な甘やかしなどではなく、心からのリスペクトと愛情を感じられる居心地の良い時間があるのだと察することができた。