swetty「junkie」、ワンオク Takaのシェアでバイラルトップに ロックに接近したドラマティックな一曲
この楽曲が一躍注目を集めるきっかけとなったのが、ONE OK ROCKのTaka(Vo)が、1月14日に配信したインスタライブで彼を“気になるアーティスト”として紹介したことだ。これを受け、サブスク再生数やライブ動画へのアクセスが急増したほか、TikTokでも楽曲をレコメンドする動画が多数投稿され、1月15日にはデイリーバイラルチャートで初登場2位にランクインし、1月16日には1位をマークした。さらにこのチャートアクションをTakaがストーリーズに投稿したことも追い風となり、以降、首位をキープしている。
最初はONE OK ROCKファンを中心に拡散された「junkie」だが、入れ替わりの激しいバイラルチャートで、約1週間、上位をキープできたのは、楽曲そのものがジャンルを超え多くのリスナーに刺さったからだろう。実際、swettyの情報はほとんどなく、本人によるSNSも今のところXのみ。
「junkie」はエモラップやロックのアプローチを取り入れたハイパーポップを彷彿させる1曲だ。繊細な音色を入れ込みながら大胆な構成とコード進行でロック然とした趣きのあるトラック、エモーショナルな高音、ラップというより憂いあるメロディを歌っているように聴かせるフロウと、ヒップホップという手法を用いながらも、そのアプローチの髄所に他ジャンル、こと「junkie」においてはロックへの接近が感じられる。また、1曲の中でのswettyの声音の使い分けも面白い。印象に残るのは、ONE OK ROCKのTakaにも通ずるような高音で、トーンもシャウトするようなアプローチをしているが、平メロなどでメロウで繊細なラップを聴かせる時は、ちょっとクールダウンしてクリアな声を使っている。このコントラストが、楽曲をよりドラマティックにしている。さらに、リリックはひとことでいえば失恋ソングととれる内容だが、自らの感情を歌う際には荒々しく高音で、相手の態度などを描写している部分は抑えてクリアにラップするなど、リリックの内容とボーカリゼーションがマッチングしているのも特筆すべきところだろう。
コロナ禍以降、SoundCloudなどを中心にアンダーグラウンドシーンとして定着したプラットフォームより、昨年あたりから、このようなヒット曲が定期的に出てくるようになったことは非常に喜ばしい。これは、音楽配信サブスクリプションサービスが浸透してきたからこそのアクションだと考える。このようなリスナー主体かつ楽曲先行型のアクションは、これからの音楽シーンにおいてますます増えてくるだろう。
年明け1月24日に発表された新曲「cuz u just memories」ではクールなラップを中心にしながらも、「junkie」に通ずるドラマティックさと、どこか憂いあるエモーショナルさを見せているswetty。今後、シーンの中で、どのように自分の道を開拓していくのか楽しみだ。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2024-01-17
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