乃木坂46 中西アルノはいつも期待を超えてくる 「思い出が止まらなくなる」アンダーセンターでの挑戦

 中西はいつだって我々の想像を超えてくる。『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)では、「乃木坂亭あるの」として人生初の落語家役のコントに挑戦。落語家の桂三四郎から稽古を受け、扇子を使った見立てにも挑んだ過去最高難度のスキットだった。レギュラーメンバーとなって半年余りが経過している『NHK俳句』(NHK Eテレ)では、「青山ネモフィラ」の俳号で共演者も実感するほどの成長を見せ、最近は素の表情も覗かせるようになってきている。

 中西が不安を滲ませながらも、伊藤理々杏の励ましに笑みを浮かべながら涙を拭う姿を見て、脳裏に浮かんだのはこの夏に『乃木坂46 真夏の全国ツアー2023』で先頭をひた走っていた井上和。彼女もまたその裏では多くの涙を流していたことが、YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』の密着動画のなかで明かされている。井上と中西のふたりに共通しているのは、弱さを見せるのが苦手なところ。だとすれば、中西にとってアンダーという環境は自分らしくいられる場所であり、同じフロントにも、後列にも、心強いアンダーセンター経験者が中西を支えてくれている。

 今回は活動を休止していた林瑠奈、岡本姫奈を迎えての『乃木坂46 34thSGアンダーライブ』ということに加えて、「新春!おみくじユニット!」の企画が目玉のひとつとして発表されている。これはおみくじでメンバー14人を3組のユニットに振り分け、公演でユニットごとに合計3曲ずつを披露するというもの。吉田綾乃クリスティー、佐藤璃果、林、矢久保美緒、奥田いろはが「ぴんくちゃん」、伊藤理々杏、阪口珠美、中村麗乃、清宮レイ、岡本姫奈が「優柔不断なプリンセス」、佐藤楓、松尾美佑、小川彩、中西が「なんでもやさん」のユニットをそれぞれ結成。全員のサイリウムカラーにピンクが入っていることから命名された「ぴんくちゃん」をはじめ、どのユニットも目指すのはまだ見ぬ自分。配信では『新参者』で小川が披露したラップのリリックを林が作詞していたことが話題に上がり、そんなユニット間のコラボも起こり得るかもしれない。

 また、これは中西に限らず、アンダーメンバーの5期生全員に言えることだが、『新参者』に続き、12月16日、17日には『超・乃木坂スター誕生!LIVE』の開催、その翌月に『乃木坂46 34thSGアンダーライブ』が控えているというのはかつてない多忙を極めるスケジュールであることは想像に難くない。来年2月には加入から2周年を迎える5期生。『新参者』や小川がセンターを務める5期生曲「いつの日にか、あの歌を…」で描かれているバトンや誇りは確実に受け継がれている。

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