GLAYは“ハイコミツアー”開催 ドリカム、スピッツ、the pillows……レア曲聴けるツアー

 スピッツは1995年から開催しているファンクラブツアー『GO!GO!スカンジナビア』(通称:ゴースカツアー)で多くのレア曲を披露している。アマチュア/インディーズ時代の楽曲や、アルバムの中でも実験性の高い楽曲、リリース前の新曲などコアなリスナーに刺さる楽曲を多くまじえたセットリストが組まれている。

 また開催前にファン投票が行われ、その結果が反映されるのもファンクラブツアーならではだ。会場ごとに集計された上位3曲を演奏し、その公演だけの特別さが付与されていく。またスピッツがこれまでライブや音源で発表してきたカバー曲も披露されるなど、アルバムツアーとは異なる選曲で濃いファンを沸かせ続けている。ファンが求めるレア曲を披露する場として、ファンクラブツアーは最適な場所と言えるだろう。

 the pillowsが10月から開催している『LOSTMAN GO TO CITY』は2006年から度々開催されているレア曲ツアーだ。山中さわお(Vo/Gt)は「曲が急激に増えていったから、まだ飽きてない曲もやってないっていう状況だった」と2006年の初開催時を振り返り、“音楽的欲求”が開催の根底にあると語っている(※3)。バンドにとってもレア曲ツアーはこれまで作ってきた楽曲を改めて噛み締める良い機会なのだろう。

 ストリーミング配信による単曲リリースが主流になりつつある現代において、レア曲やマニアックな名曲といった概念は生まれづらくなっているかもしれない。しかし過去曲を披露できる場というのはファンとバンドが長年積み重ねた絆を共有する意義もあるだろう。

※1:https://natalie.mu/music/pp/glay21/page/2
※2:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/41858/2
※3:https://www.diskgarage.com/digaonline/column/127701

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