西川貴教『オールナイトニッポン』に復活 つんく♂、福山雅治、吉井和哉……歴代パーソナリティが“しゃべり”でも広げた人気

 YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて「HOT LIMIT」を披露し、“声量オバケ”とも称されるパワフルな歌声とともに鍛え上げられたボディが話題を集め、同チャンネル史上最速となる1000万回再生を達成。現在は2400万回を超える再生数を記録しているT.M.Revolutionこと西川貴教が、8月10日の『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)でパーソナリティを担当することが発表され話題となっている。

 西川は、1997年1月から2005年9月にかけて8年9カ月に渡って『オールナイトニッポン』ブランドのパーソナリティを担当。2011年から2022年までは、10分間のミニ番組『T.M.Revolution 西川貴教のちょこっとナイトニッポン』が放送。2022年には東京国際フォーラム・ホールAにて番組イベントを開催したほか、2023年には『オールナイトニッポンX』のパーソナリティを担当した。

 深夜ラジオのテンションから繰り出される、下ネタやスタッフいじりがウケて男性リスナーから熱い支持を集め、番組発信で男性客限定ライブ(通称:野郎ライブ)が生まれたほど。また音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)での、ダウンタウンとの掛け合いは伝説的。TV番組では他者と絡むことで魅力を引き出してもらいながら、ラジオでは自身の内面をさらけ出すことで磨かれていったトークスキル。いつしか“しゃべり”は西川の大きな武器となっており、2017年に発刊した自身の著書に『おしゃべりな筋肉』(新潮社)というタイトルを付けたほどだ。

 音楽性はもちろんのこと、語彙力や分析力、トークスキルを武器に活躍したアーティストで思い浮かぶのは、シャ乱Qのつんく♂だろう。2014年に声帯摘出手術をするまで、『MBSヤングタウン』(MBSラジオ)や『シャ乱Qつんくのオールナイトニッポン』、『つんくばん』(TBSラジオ)など、数多くのラジオ番組でパーソナリティを務めた。また、TV番組『ASAYAN』(テレビ東京系)では、モーニング娘。のメンバーオーディションなどを開催し、舌鋒鋭くオーディション参加者たちを斬っていった姿が印象的。オーディション番組としての作りはもちろん、審査員としての振る舞いやしゃべる内容など、近年のオーディションブームに大きな影響を与えた存在だ。現在はnoteなどにメディアを移し、人生観や子育て、アイドルプロデュースの裏話などを展開。声から文字に変わっても、語彙や鋭い感性は変わっていない。

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 また、『オールナイトニッポン』において、ステージとは異なる魅力を発揮したアーティストは多い。福山雅治もそのひとりで、1992年から1998年まで同番組を務め、2000年から2015年までは『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』と題して放送し、長期間にわたって『オールナイトニッポン』の顔として活躍した。近年はゆったりとしたペースで話す落ち着いた雰囲気で知られるが、初期は中学生男子が集まってワイワイしゃべるようなムードで、コミカルな下ネタをたびたび披露。ステージとのギャップがある姿で、深夜ラジオファンのあいだでその名を轟かせた。昨年は自身のデビュー35周年に合わせ、1年ぶりに『オールナイトニッポン』に復帰し、『福山雅治のオールナイトニッポンGOLD~時を越えるRadio』を放送、多くのファンを楽しませた。

 また、期間は短いが吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)も1995年から1996年にパーソナリティを務め、自身の作品や取材の裏話などをトークし、ステージでのクールな印象とは異なる表情で人気を集めた。また、1998年から2000年にかけてパーソナリティを務めたゆずは、北川チームと岩沢チームに分かれての対決コーナーや罰ゲームなど、企画性あふれるコーナー作りで人気を得た。今年3月にも『ゆずのオールナイトニッポンGOLD』でパーソナリティを務めるなど、そのしゃべりの魅力は健在だ。

 今ではYouTubeやSNSなどでのアーティストによる発信は一般的だが、インターネットがなかった時代において、ステージとは異なる部分でそのアーティストの本質に近づくことができたのがラジオ番組であった。こと『オールナイトニッポン』は、テレビにも滅多に出ないアーティストが多くパーソナリティを務めたことで知られ、古くは中島みゆき、長渕剛、イルカなどが有名。山下達郎がパーソナリティを務めた時期もあった。

 リスナーのお便りやリクエスト、作品に対する感想などを読み上げながら、それに反応していくというのがラジオの基本的なスタイル。リアルな声が直接的に届くことから、アーティストにとっては、ステージでファンとコミュニケートするのとは異なるものを多く受け取ることのできる、貴重な場所になっているのだろう。顔も出ないことから、変に気を遣うことなく、お互いの信頼関係のもと言いたいことが言い合える。優しくて刺激的なラジオという場。およそ6年ぶりという、『オールナイトニッポン』1部で、西川貴教がどんなトークを展開するのか。ますます磨きのかかったトークスキルに注目が集まっている。

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