CUBERSは最後まで全力で駆け抜ける! プレラストシングル『つまり、ぞっこんLOVE』に込めたもの
衝撃の解散宣言から4カ月が過ぎたが、CUBERSの勢いが止まらない。どころか、残された日々を精一杯楽しむために、ものすごいスピードで加速している。夏の5大都市ツアーを成功させたあと、8月からは「5カ月連続配信リリース」をスタートし、現在は10月末まで続くリリースイベントで日本中を巡回中。その真っ最中に“プレラストシングル”と銘打ってリリースされる新曲が、CUBERSらしさ全開の超ハイテンションファンキーダンスチューン「つまり、ぞっこんLOVE」だ。5人の思いを詰め込んだ楽曲について、大晦日の初のカウントダウンライブについて、そして2024年の年明けに開催されるラスト東名阪ツアーについて。「最後までもっともっと大きくなっていこう」という合言葉のもと、笑顔で突っ走る5人に今の思いを聞いてみた。(宮本英夫)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
CUBERSとしてファンと一緒に過ごした最後の夏
――いろんな発表がありましたが、それはファンのみなさんご存知のこととして、まずは最近の話と、新曲の話をしっかりとしようと思います。観測史上最も暑かった2023年の夏を、どのように過ごしていましたか。個人的なことでも、グループとしてでも、どちらでも。
末吉9太郎:7月の豊洲PITでのフリーライブから、8月と9月にはツアー(『LAST SUMMER CUBERS “2015-2024”』)も回って、リリイベも始まって、ファンのみなさんと常に一緒に過ごしていたなという、そんな夏になりました。先日のツアーファイナル(9月30日東京公演)でCUBERSの夏は終わった感じなんですけど、ファンのみなさんが恋しい感じはあります。ずっと一緒に過ごしていたので。
優:ライブもあったし、7月、8月は楽曲制作をやらせてもらって、あっという間でしたね。ということは、充実してたんじゃないかなって思います。
――夏っぽいこと、しました?
優:夏っぽいことは……MVでスイカ割りやったり、海に行ってたり、花火をやったり、そんな感じでした。
TAKA:いろんな発表をさせていただいて、より実感が湧くことも多かったりして、今ある時間を今まで以上に大事しようという気持ちで、今年の夏は過ごしたんですけど、そう思って過ごせば過ごすほど、あっという間に感じます。僕たちにとってもいろんな最後に差しかかっていて、季節もそうですけど、いろんな最後が巡ってくるので、引き続き今ある時間を大事に過ごそうと思いましたね。
――めちゃくちゃ暑かった夏ですけど、体は元気でしたか。
TAKA:元気でした。健康すぎてすぐ目覚めちゃうんです。おじいちゃんってよく言われるんですけど、目覚ましよりも先に目覚めちゃうんです。
9太郎:目覚ましより早く起きるの? マジ?
TAKA:たぶん体がそう覚えちゃってるのか。でも早起きはいいことなんで。ちゃんと夜眠くなりますし。9太郎が深夜3時ぐらいまで起きてるっていう話をよくしてるんですけど、僕はもう無理です。最近とか、21時に寝た日もありますし。
9太郎:21時!? 僕、21時に寝たことなんてないわ。でもそれが人間としてベストかも。暗くなったら寝るという。
TAKA:健康的に過ごさせてもらってます。
――それはよかった。春斗さんは?
春斗:LAST SUMMER CUBERSツアーとリリースイベントを回りまして、もともとこの期間中は「みなさんに感謝を伝える」ということでやっていたんですけど、感謝を伝えつつ、ファンの人の顔を見ながらいろんなことを思い出したり、いろんな感情になったりしました。全力で駆け抜けられた最高の夏でしたね。
――特に思い出深いシーンは?
春斗:ツアーの中で、最後の「Twilight」という曲のアウトロで、みんなが背中を向けて、後ろに下がって肩を組む、そして上を見上げるというシーンは、いろんなことを思いながらジーンとしましたね。
綾介:CUBERSとして過ごす最後の夏ということで、海で撮影したりとか、ツアーもリリースイベントもそうですけど、今までコロナでいろいろできなかったぶん、隙間がないぐらいたくさんお仕事をさせてもらって、ファンのみなさんに会う機会も多くて楽しかったです。最後だなと思って自分なりに考えたり、振り返ったりすることも多かったなと思いますね。いろんなことを思い返す夏でした。
9太郎作詞曲「本日晴天快晴」が第1弾、5人の個性詰まった連続配信リリース
――ファンの人もいろいろな思いはありながらも、一緒に楽しんだ夏だったように思います。さあ、そして「5カ月連続配信リリース」がガンガン始まっているので、その話をしましょう。今の時点(10月上旬)で2曲リリースされていますけど、あらためて振り返ってもいいですか。第1弾は9太郎さんが作詞した「本日晴天快晴」でした。
9太郎:CUBERSの曲として、作詞は初めてです。大切な人のことをすごく思っているのに、自分が一歩足りないことで伝えられずにいる思いを書いています。僕にはいろんな大切な人たちがいるのですが、その中でも特にファンの人を思って書いた歌詞ですね。最初からファンの人に向けて書こうと思ったというよりは、自分の中にいる大切な人の中で、ファンの人をあえて選んで書いたという感じです。だから、ファンの方は「私たちのことを歌ってくれてるんだ」と思って聴いてもらうのもいいですし、それぞれの大切な人を思って聴いてもらうのもいいかなというふうに思います。
――はい。なるほど。
9太郎:実は、最初にほかの方が書かれた歌詞があって、仮歌の段階ではそれを歌っていたんですよ。最初の2行が特に印象に残る素敵な歌詞があって、そのあとにチーフマネージャーの堀切(裕真)さんに歌詞を頼まれた時に、「最初の2行だけは生かして書いてもらった方がいいかも」って言われたんですね。その場では「わかりました」と言ったんですけど、提出する時に全部変えて出したんですよ。「僕はこれで行きたいです」って出したら、それが通って、こういう歌詞になりました。
――春夏秋冬、全部の季節も歌詞に織り込まれていて、イメージが浮かびやすい歌詞ですよね。
春斗:この春夏秋冬は、僕らの誕生月になってるんですけど。
TAKA:歌割りパートがね。
春斗:これは僕らメンバーを思って書いてくれたってことですか。
9太郎:あ、メンバーってよりかは、これを書いた時が夏だったんですよね。だから夏から始まって、夏秋冬春と続いていくのは、CUBERSの活動を意識しています。残されたCUBERSの季節が、夏から始まる季節だったので。
春斗:そうだったんだ。
――そして、第2弾でリリースされたのが「助手席」。この曲は、綾介くんがメインになっています。
綾介:秋に似合うミドルテンポのバラードで、ちょっと寂しくなるような感じの曲ですね。今回は振り付けをやらせてもらって、作曲家さんも指名させてもらって、歌詞も何回か直させてもらったり、MVまでしっかり関われた初めての作品なので、すごく思い入れがあります。
――特に気に入っているポイントは?
綾介:恋愛的な内容を想像するかもしれないんですけど、ファンの人だったら、CUBERSとファンの関係性にも重なるかな? という思いもありまして。元気な曲もいいかもしれないですけど、逆にこうやって感傷に浸るというか、今までの思い出とか、僕らの活動の軌跡をしっかり刻んでほしいなと思って、こういう曲にしました。
TAKA:僕もこの曲では、サビを歌う時にファンの人との時間を重ねてしまうので。今の心境が歌に乗ってしまいますね。