MAZZEL、初ワンマンやBE:FIRSTとの共演を経た現在地 「誰の二番煎じにもなるつもりはない」

MAZZELの現在地

 8人組ダンス&ボーカルグループのMAZZELが2ndシングル『Carnival』をリリースした。

 今年5月にSKY-HIが代表を務める音楽事務所BMSGとユニバーサル ミュージックがタッグを組んだレーベル BE-Uよりデビューし、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している彼ら。そのハイレベルな歌唱力と抜群のダンススキルで、MUZE(MAZZELのファンの呼称)が現在急増中だ。

 今作は、デビュー曲「Vivid」のポップな雰囲気とは打って変わって、目まぐるしく展開する楽曲構成や、強気な姿勢が表れたアグレッシブな歌詞が印象的。MAZZELの強みである歌とダンスの魅力が存分に詰め込まれている。

 短い期間ながらも「自信がついてきた」というこれまでの活動について、「挑戦的」だという今作について、「音楽とかダンスが大好きな人たちが集まってる」というBMSGについて、そして今後のグループの展望について、メンバー8人にじっくりと語ってもらった。(荻原梓)

「今の方が自分たちの足りないところを自覚している」(KAIRYU)

MAZZEL
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ーー今年5月のデビュー以降、リリースやライブ活動など大忙しだったのではないかと想像します。振り返ってみて今の心境を教えてください。

KAIRYU:ここまで短い期間なりにいろいなこと挑戦させてもらって、上手くできたことも、できなかったこともいろいろあるんですけど、ゼロからのスタートだった割には着実に自信がついてきて、パフォーマンスを見ていてもみんなの成長を目に見えて感じてます。でも逆にデビュー時よりも今の方が自分たちの足りないところを自覚しているので、今は伸ばすところは伸ばして、足りないところは補う。そういうマインドで頑張っているところです。

NAOYA:自信がついてきた部分はすごくあって、ダンスだったり歌だったりもそうですし、私生活でも毎日自信に溢れるようになりました。周りから評価していただくことが多かったり、メンバーから褒めてもらえることもありますし、BMSGの全員で集まった時もそれぞれのいいところを話し合うこともあって。その積み重ねで自分に自信が持てるようになりました。

RAN:この5カ月くらいは、あっという間だったという一言に尽きます。いろんな経験をしていくごとに成長を感じることができたり、改善点や反省点もありました。一方で場数を踏むことでいい意味で余裕が生まれたり、バイブスが上がっていく感じもあって。最近のライブでも、自分たちをどうみせながら楽曲を伝えていくかといったものは、次第に意思疎通ができるようになってきました。いい具合に成長できてると感じています。

ーー活動していくにつれてそれぞれの役割や個性も出てきたんじゃないかと思いますが、そのあたりはどうですか?

SEITO:なかにはあまり喋らなかったメンバーが、ポジティブになって喋ってくれるようになったり、心を開いてくれるようになったメンバーもいます。パフォーマンスが終わった後も「ここがよかった」とか「ここはもうちょっとこうした方がいいかも」みたいなことも雰囲気よく話し合えたりできるようになりました。

RYUKI:デビュー当時よりも仲が深まった分、プライベートでもメンバーといる時間が多くて、自分で言うのも変ですが本当にMAZZELは仲のいいグループだなと(笑)。パフォーマンスの時に自然とメンバーと目が合うことも多くなったので、僕たちが素で楽しんでる感じがMUZE(ファン)にも伝わってるんじゃないかなと思います。

TAKUTO:先日MAZZELのメンバーがパフォーマンスしてるのを、改めて客観的にみる機会があったんですけど、その時に「この人こんな表現できるんだ」とか「こんなに歌が上手かったのか」と気づかされることがあって。ほぼ毎日一緒にいるので気づきにくいけど、全員一歩ずつ成長できてるのを感じています。

ーーここまでの活動で一番印象に残ってる場面を教えてください。

HAYATO:やっぱり6月に開催した初のワンマンライブ『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』はMAZZELにとって大事な日だったんじゃないかと思っていて。初めて僕たちだけでライブをするということで緊張もしましたし、MUZEのみなさんに面と向かって音楽を届けることも初めてだったので、どういう風になるのか当日まで想像できなかったんですけど、あの日を8人で乗り越えたからこそ今のMAZZELがある。僕たちの原点と言える日なんじゃないかと思ってます。

EIKI:8月に開催したファンミーティングツアー『MAZZEL 1st Fan Meeting -Play at the MUZEUM-』の最終日のラストに披露した「Vivid」が一番印象に残っています。最後の曲ということでみんな一段と気合が入っていて、しっかりアイコンタクトもし合って、みんなの幸せそうな様子がパフォーマンスしながらも感じられたんです。MUZEのみんなも幸せそうな顔をしてるのが見えて、すごくいい時間だったなと思いました。

MAZZEL / Carnival -Music Video-

ーー今回リリースする2ndシングルの表題曲「Carnival」は、目まぐるしい展開が魅力のまさにカーニバルのような一曲だと思いました。この曲にはどんな思いが込められていますか?

KAIRYU:僕たちは社長(SKY-HI)に「自走」というテーマを与えられていて、自分たちで成長していく力を求められています。8月にリリースした「LIGHTNING」も含めて『Carnival』は、収録曲全体を通して一貫してるものがあって、そういう周りからのプレッシャーに対して「僕らもやっていけるんだぞ」という意志が歌詞にも出ているし、曲調にも表れてると思います。デビューシングルの『Vivid』とは違って、次に僕らがどれだけできるのかを証明していかなければいけないタイミングなので、そういうことを伝えられたらと思ってます。

NAOYA:特に表題曲の「Carnival」は展開が激しく変わる構成で、僕たちの強みであるダンスや歌の魅力を詰め込んだ曲となってます。ダンスだけでもハイレベルですし、歌だけでも楽しめる曲です。歌もダンスもどっちもすごい迫力があるので、観る人は驚いてくれるんじゃないかと思います。

RAN:デビューシングルとは変わって激しくて、強さみたいなのが出ている楽曲です。歌詞にも僕らの強気な面が入っていて、振り付けは8人だからこそ表現できるアシメな構成や複雑なフォーメーション移動があるので、目でも耳でも楽しんでほしいですね。

ーーボーカル面で意識した点を教えてください。

SEITO:今までのMAZZELの曲にはなかったような感情の込め方をしてます。どんな歌い方をすればいいかレコーディングの時からみんなで考えてたので、メンバーの一人ひとりの色が出ていて、デビュー曲とはまた違った表現を感じてもらえたら嬉しいです。個人的にも今までしたことがなかった歌い方をして、新しい自分を見つけることができました。

RYUKI:今回の歌詞は強気でいい意味で尖りがあるので、レコーディング中は「俺たちが一番だ」という気持ちでラップしました。

TAKUTO:「Carnival」に関しては、ライブパフォーマンスの時に最後の方で盛り上げていくために、ただ歌うだけじゃなくて、音源とは変えてシャウトするような歌い方をして盛り上げるアレンジをしてます。

RAN:「Carnival」は一人ひとりのキャラクターが立ってるのがポイントだと思います。僕は怪しさだったりクールな声で歌うことを意識して、楽曲の空気作りを頑張りました。全体を通してテーマや雰囲気に沿った歌い方をしてるので、そこにも注目して聴いてほしいです。

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