HiHi Jets 猪狩蒼弥、高橋恭平・中丸雄一ら先輩を虜に リスペクトと謙虚さ、勢い……程よいバランスで放つ存在感

#240 【まるがり旅~その1~】2人っきりで旅に出ます!

 外見から受ける印象とは異なるしっかりとした人間性に、どこかツッコミどころのある隙も兼ね備えている。そんな意表をついた魅力で、多くの先輩たちを魅了してきた猪狩。今年5月にはYouTubeチャンネル『ジャにのチャンネル』にて、KAT-TUNの中丸雄一が猪狩を連れて自腹で温泉旅行へと向かった動画が話題を集めたことでも記憶に新しい。動画を見ていただければわかると思うが、あらゆるタイミングで猪狩の細かな気くばりを確認することができる。中丸が運転するドライブ中「うるさいな」と言われながらもいろいろと話しかけていくのも、楽しませるためだ。

 しかし、中丸の運転中、車線変更するときにはさり気なく周囲の車を目視するのを忘れない。合流地点でも的確にナビをして、中丸をサポートする。また、サービスエリアで「ひよこ饅頭がほしい」とつぶやいた中丸の言葉を受けて、すぐに店員に確認しに行くなど後輩としてパーフェクトな動きを見せていた。

#241【まるがり旅~その2~】頼むから少し静かにしてくれ...。

 とはいえ、もともとそうしたことが得意なタイプというわけではないのがまたポイントだ。店頭で撮影許可を得るのに、気合を必要とするほど実は人見知りの猪狩。二宮和也や山田涼介とのテレビ電話でも、座ることも忘れてしまうほど緊張している素振りも。しかし、中丸から即興ラップのリクエストがあると、どんなに緊張していようと、どんなに寝起き直後だろうと断ることなくトライする気概を見せる。その律儀さの中から生まれる可愛らしさは、今何が自分にできるのか、どうしたら目の前の人の期待に応えられるのかを瞬時に判断できる、頭の回転の速さがあってこそだろう。

 「一瞬で人を魅了するパワーって、スキル以上に人間力だと思うんです」とは、猪狩が雑誌『日経エンタテインメント!』 2023年11月号(日経BP社)のインタビューで答えていた言葉だ。SMAPや嵐など国民的グループの先輩たちの背中を見ながら「そのときそのときに求められてるものに100%以上の力で応えていったことの積み重ねで築いた地位だと思う」と分析。そんな先輩たちから学べることは「エンターテイナーとしての魅力」よりも「どうやってそうなったのかのプロセス」だとも続けていた。

 熱い思いと共に「みんなと同じことをやってもフォーマットを演じてるに過ぎません」と冷静な眼差しも併せ持つ。現状に満足せず、むしろ不満を持つぐらいの反骨精神があってこそ、新しい発明ができる。そんな発言を読み進めているうちに、猪狩のファッションもまた、ひとつの自己表現なのだとわかってくる。

 以前、『タクシー運転手さん一番うまい店に連れてって!』(テレビ東京系※2月23日放送)では、現在の特徴的な髪型をしていたことで木村拓哉に「襟足なげぇな!」とツッコまれ「やった〜! 話せた〜!」と嬉しそうに報告していたことがあった。MCの吉村崇(平成ノブシコブシ)からは「注意だよ」なんてツッコまれてはいたけれど、そのまっすぐな喜びを愛らしいと思わずにはいられなかった。

 「井の中の蛙」でいい。その「井」を大きくしていけばいいだけだから。そう自身を奮い立たせて、様々なものを吸収している21歳の猪狩蒼弥。我が道を傍若無人に突き進むだけでもない。謙遜して縮こまってばかりなわけでもない。リスペクトと、謙虚さ、そして自己肯定力に溢れた勢い。そのバランスの良さが、猪狩と接した先輩たちの言葉からも透けて見えることが、「これからが楽しみな逸材」として存在感を放っている理由なのかもしれない。

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