櫻坂46 大園玲、『櫻坂46の「さ」』初代MC抜擢の理由 知的センスと共感力で新たなラジオスターへ

 大園は凛とした佇まいで落ち着いた雰囲気のある、グループでも唯一無二の魅力を持ったメンバー。特に大学で学んだ心理学を活かした共感力は彼女の武器だ。2020年7月19日放送の『欅って、書けない?』(テレビ東京系)の「私も下さい澤部賞!澤部タイマンバトル!」では、優柔不断が悩みだと語るMCのハライチ・澤部佑に対して「なおさなくていいと思います」とキッパリ。続けて「芸人さんという道を選ばれたり、奥さんとご結婚されていたり、人生において重要な場面ではきちんと決断されているので、日常生活の小さなことで迷ってしまう自分を責めずに、選択肢にあふれている人生を楽しんでください」とアドバイスしていた。さすが心理学を学ぶ学生といったところで、的確なアドバイスと言葉選びに知的センスが溢れていた。また、2022年9月11日放送の『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)の企画「メンバー褒め褒め企画!それ私です!」において、番組ナレーターの庄司宇芽香が「言葉運びが美しい。紡ぎ出す言葉の選び方も上品だと思います。たおやかで、美しく言葉をあやつる素敵な女性です」と語るほか、マネージャーからも「普段から話す内容が知的で話し方に品性を感じます」と一目置かれるなど、大園は所作が美しい。特にエピソードの背景が浮かび上がってくる丁寧な話術が素晴らしく、大園のトークにはどこか安心感がある。

 2023年5月28日に放送された『櫻坂46 こちら有楽町星空放送局』でもMCの井上梨名の新たな魅力を語って「カッコいい! 本当にカッコいいよ」と褒め称えたり、2023年2月17日に放送された『日向坂46のほっとひといき!』(TOKYO FM)にゲスト出演した際にも日向坂46・潮紗理菜の懐に入ってエピソードを引き出したりと、誰にでも分け隔てなく接する柔軟性や相手への気遣いを持ち合わせている。ラジオMCは自らが目立つだけではなく、相手を立てることも求められるだけに、大園の立ち振る舞いはまさにラジオ向きと言えそうだ。

 最近では武元唯衣によってボケたい一面も明かされていた大園。『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演した際には「“ボケキャラ”をラジオでバンバン出していきたい」という悩みを明かし、実践することに。自己紹介から「櫻坂46の横断歩道でございます」やオードリー・若林正恭の「出身は?」という質問に対して「南アフリカです」とボケを連発していく中で、最後に「何歳?」と聞かれた際には「23歳です」と正直に答えるという完璧なオチまで披露していた。今後はラジオでも大園のボケに対して、週替わりで登場するメンバーがツッコむという新たなパーソナリティの形も見られるかもしれない。

 『櫻坂46の「さ」』は他の2番組とは違って深夜の放送ということで、睡眠のお供に聴取する方も多いだろう。そうなると大園の癒やしボイスはうってつけだ。坂道シリーズとしては山崎怜奈や、新内眞衣、松田好花といったラジオで脚光を浴びたメンバーが数多くいるが、大園もそのひとりになれる才能があることは間違いない。大園のトークスキルがメンバーのどのような一面を引き出してくれるのか、今から楽しみだ。

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