宮本浩次は“歌”と向き合う 稲葉浩志、TAKURO……ソロでステージに立つ姿から知る新たな一面

 そして、GLAYのTAKURO(Gt)もバンド活動を継続しながらソロでも活躍するアーティストである。2016年に初のソロアルバム『Journey without a map』を発表し、翌年にはソロツアーも開催したTAKURO。いわゆる「歌モノ」のGLAYの作品とは異なり、ソロではギターインストゥルメンタルを聴かせてくれる。もちろんライブでのアプローチもGLAYでのプレイとは一味違う。GLAYのライブではステージ上手を定位置とするTAKUROが真ん中に立つソロライブでは、TAKUROらしいキャッチーなフレーズはそのままに、ロックなアレンジからジャジーなアレンジまで引き出しの多いプレイを見せてくれる。ジャンルを横断したプレイスタイルだけでなく、サックスを組み込んだ編成にも挑戦するなど、GLAYのライブとは違った表情のプレイが印象的である。そして、言うまでもなくTAKUROがソロ活動のステージで向き合ったものは「ギター」だろう。一徹してギターと向き合いながらも、ソロ作品やソロライブならではの新たなチャレンジが垣間見える。

TAKURO / Swingin’ Tokyo 2020 (Billboard Live TOKYO)

 このように通常のバンド活動と異なる魅力を見せてくれるソロ活動。特にソロライブでは、バンドメンバーとしてステージに立つ彼らの姿とは違った一面をうかがい知ることができる。個性が前景化する自由なソロでのライプパフォーマンスに注目してみることでバンドでの活動もより立体的に見えてくるはずだ。

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