Icekun「Selfish girl」、バイラルチャート好調 “エモさ”だけでは片づけられない楽曲の魅力

Viral Chart Focus

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの8月23日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:シャイトープ「ランデヴー」
2位:Icekun「Selfish girl」
3位:nyamura「you are my curse」
4位:99 God「Bodega」
5位:FANTASTICS from EXILE TRIBE「Tell Me」
6位:あめんぼぷらす, チバニャン「カイホウエクササイズ」
7位:崎山蒼志「燈」
8位:LONGMAN「spiral」
9位:Jung Kook, Latto「Seven (feat. Latto) (Explicit Ver.)」
10位:Bibi Babydoll, Dj Brunin XM「Automotivo Bibi Fogosa」

 夏フェスも終わり、甲子園も終わり、『24時間テレビ』が終わった頃には、いつの間にか日の陰りの早さに気づかされるこの季節。着実な季節の移ろいとは対照的に今週のSpotifyバイラルチャートは膠着状態となっている。先週、トップ10に名を連ねた楽曲のうち、9曲が今週もステイする凪のようなチャートだ。そんな状況のなかでも堅実にポジションを上げている楽曲も存在する。7月上旬からトップ10圏内をキープしながら、なかなか首位に手が届かなかった大阪在住の3ピースバンド、シャイトープの「ランデヴー」が、とうとう今週首位を獲得している。トップ100まで見渡すと同バンドから「pink」「部屋」「桃源郷」と複数の楽曲がランクインしていることからも、楽曲単体のバズではなく、バンドとしての根強い人気を感じさせる。そして、シャイトープの「ランデヴー」同様、しっかりチャートポジションを上げてきたのがIcekun「Selfish girl」である。8月初週に11位で初登場すると、第2週にはたちまち3位へジャンプアップ。翌週は同ポジションを守りながらも、8月最終週にあたる今週のチャートでは、2位にまで到達している。来週にも首位を獲得しそうな勢いを感じさせるIcekunの「Selfish girl」の魅力に迫ってみよう。

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