TREASURE、K-POP勢による接戦を制して『REBOOT』が首位に メンバーが制作に参加、グループとして勢いづく一枚
CD Chart Focus
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2023-08-14/
8月14日付のオリコン週間アルバムランキングによると、TREASUREの『REBOOT』が79,167枚で1位を記録。その後、Stray Kidsの『★★★★★(5-STAR)』が67,005枚で2位、NCT DREAMの『ISTJ』が31,295枚で3位と続き、接戦を制してTREASUREが首位に立った週であった。
K-POP勢が上位を独占したこの週。2020年にデビューしたTREASURE、2018年にデビューしたStray Kids、2016年にデビューしたNCT DREAMと、比較的若いグループが揃い、活況を呈する現在のK-POPシーンを象徴するようなチャート結果となっている。
そのなかでも最もキャリアの短いTREASUREは、日本出身メンバー3人を含む10人組グローバルボーイズグループ。『REBOOT』は2ndフルアルバムで、オリコンによれば、これで2021年発売の『THE FIRST STEP:TREASURE EFFECT』、2022年発売の『THE SECOND STEP : CHAPTER ONE』に続き、自身通算3作目の1位獲得となったという(※1)。
タイトルの“reboot”というワードは、“再始動”を意味する言葉で、グループの勢いをさらに加速しようという意味合いが込められているのではないだろうか。収録曲には、まさにそうしたエネルギッシュな楽曲が揃っている。
収録曲は計10曲。前半は勢い抜群のパワフルなアッパチューンが続き、後半は一転して落ち着きを見せ、バラード曲などを経てラストの「LOVESICK」でおだやかに締めるという構成となっている。この一枚のなかで、メンバー5人で構成されたグループ内ユニット・T5による「MOVE」や、ラップユニット曲「G.O.A.T」、ボーカルユニット曲「THE WAY TO」といったユニットソングが随所で登場し、様々な角度からグループの魅力を楽しめるようになっている。
目を引いたのが軽快なシンセポップの3曲目「RUN」だ。どこか懐かしいサウンドのなかで、メロとリリックが心地よい融合を見せている。この曲はメンバーが制作に全面的に参加しているため、メンバーが歌いたいことを歌えているというのも大きいのではないか。表題曲の「BONA BONA」にも4人のメンバーが作詞に参加したりと、今作では全体的にメンバー自身のクリエイティブセンスも光っている。